──あなたはロシアのウラジーミル・プーチン大統領にどう対処したのか。欧米は今、どのようなアプローチを取るべきなのか。

個人的には、プーチンは昔と変わったと思う。私が初めて会ったときのプーチンは、とてもオープンで、欧米と関係を築きたがっていた。ロシアでさまざまな国際会談が開かれたのも、ヨーロッパに開かれたサンクトペテルブルクだった。

当時は決まって、現代の大国ロシアの世界における位置付けが話題になった。ロシアがEUに加入することの可能性さえ話題になった。ロシアはNATO首脳会議に招かれていたし、G7はロシアも加えたG8だった。私の首相退任時もG8だった。従って、欧米がロシアを仲間外れにして、孤立させようとしたという主張は誤りだ。むしろわれわれはいつも、ロシアを欧米に縛り付けておく方法を考えていた。

だが、最終的にプーチンは経済の近代化を断念して、ナショナリズムを選んだ。経済改革に行き詰まった国は、たいていそういう道を選ぶものだ。さらにプーチンは、ロシア帝国の復活を考えるようになった。そんなことは不可能なのだが。ウクライナは、そんなロシアに同調することもできた(がしなかった)。プーチンにしてみれば、どうしてなんだと思っただろう。

──ウクライナは勝てるのか。

「勝つ」をどう定義するかによる。何より重要なのは、この戦争を、ロシアの侵略に報いるような形で終わらせないことだ。従って、(ロシアとウクライナが何らかの)合意を生み出せるように、欧米諸国がウクライナにあらゆる支援をすることが重要だと思う。

選挙戦での発言ではなく何をしたかによって評価
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