<専門家357人への調査によれば、「10年後、世界は現在より悪くなっている」と回答したのは62%。世界は米中の陣営に二分されると予測する専門家は約半数に上った>

[ロンドン発]ドナルド・トランプ米大統領がウォロディミル・ゼレンスキー大統領を脅してまでウクライナ和平交渉を急ぐ背景には中国の台頭と米国の衰退がある。新世界秩序の構築は第二次大戦後の世界秩序を壊すことでもあり、世界の不安定化は避けられない。

米シンクタンク「大西洋評議会」スコークロフト戦略安全保障センターはトランプ氏が大統領選で返り咲きを決めた昨年11月下旬から12月上旬にかけ世界の国際戦略家や未来予測の専門家357人に2035年までに世界がどう変わっているかを尋ねた。

回答者の62%は「世界は現在より悪くなっている」と予想し「良くなっている」との答えは38%。トランプ氏はゼレンスキー氏が「第三次大戦を賭けている」となじったが、40.5%が10年以内に新たな世界大戦が起こると予想していた。

米中の戦略的競争がより危険な状態に

1年前の調査では回答者の4分の1近くが世界の繁栄にとって最大の脅威は大国間の戦争と指摘していた。元米国務省高官フィリップ・ゼリコフ氏は世界大戦の可能性を20~30%と見積もり、今後1~3年以内に「最大の危険期」が訪れると警告している。

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