イランの体制転換は秒読み? イラン国民が「打倒ハメネイ」で団結、怒りの連鎖が止まらない理由
The Wave of Protests in Iran
怒りの矛先はハメネイ率いる現イラン政権に向かっている Marc Asensio-shutterstock
<経済崩壊に端を発する抗議活動がイラン全土に拡大。王政復活の世論が再燃するなか、積年の怒りに現体制は耐えられるか>
昨年12月28日以来、イラン全土で抗議運動の嵐が吹き荒れている。首都テヘランのバザールで始まったデモが他の主要都市や大学に急激に拡大。イラン社会がこれほど不安定化したのは2022年、ヒジャブを正しく着用しなかったとしてクルド系女性マフサ・アミニが逮捕され死亡した事件後のデモ以来だ。
【動画】治安部隊との衝突も...苛烈すぎるイラン抗議デモの様子
抗議運動の大波は、イランの体制を揺るがす大きなうねりへと発展するのか。「女性・命・自由」のスローガンを掲げた22年当時と何が同じで、何が異なるのか。
22年の抗議運動は社会的・道徳的危機から生じた。風紀警察に拘束されたアミニの死は女性抑圧の象徴とされ、尊厳と身体の自己決定権、個人の自由を求める反乱が若者世代を中心に広がった。
一方、今回の直接の引き金は経済崩壊だ。通貨リアルが暴落し、インフレ率は50%超。失業も蔓延し、バザールの商店主や都市の中間層、学生の怒りに火が付いた。
もっとも、発端は違っても共通点は多い。まず、いずれのケースでもX(旧ツイッター)やインスタグラムなどのソーシャルメディアの力で運動が拡大した。22年には「#MahsaAmini」のハッシュタグ、今回はバザールでのストライキや学生集会の動画が注目を集めている。
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