最新記事

英王室

【写真特集】不仲説も囁かれたエリザベス女王とダイアナ

2017年8月28日(月)18時15分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

ポロのチャリティーマッチ会場で。ダイアナは幸せそうには見えなかった(1982年5月30日) Tim Graham/Getty Images

<恐ろしいほど悲しいことでした。ダイアナの死は、この国にとって大きな損失なのですから――1997年8月のダイアナの訃報後、エリザベス女王が初めて書いた手紙に綴られた言葉だ。王室のあり方に対する意見の違いから不仲説もあった2人を、ゲッティイメージズの写真とデジタルアーカイブのディレクター Bob Ahern のコメントで振り返る>


パリの自動車事故から20年。36年という短い人生にもかかわらず、世界中の人々に大きな影響を与えたダイアナ。ロイヤルファミリーの伝統よりも自らの感情や自然体でいることを優先していた彼女はどうしてもエリザベス女王と衝突することもあった。伝統だった帽子や手袋を着用しなかったダイアナは、それがAIDS患者であろうと地雷被害者であろうと関係ない。近い距離で人々に接しようという思いが溢れる写真に写るのは、まさに「People's Princess」の姿だ。伝統を犠牲にしてでも一般の人と繋がろうとし、決して抑圧することのない、人間味あふれるオープンさを貫いたその精神こそがダイアナが人々から愛され続け、20世紀を代表する人物となった一番の要素だろう。(Bob Ahern)

【参考記事】ヘンリー王子が語った母の死と英王室(前編)
【参考記事】母ダイアナの死と心の傷を乗り越えて ヘンリー王子独占インタビュー(後編)


d-qe-01.jpg

チャールズ皇太子の花嫁候補の条件は「プロテスタントで処女」との報道も。それ以外にもテストがあり、エリザベス女王のお墨付きを得るのは厳しかったようだ(1980年1月1日) Keystone-France/Gamma-Keystone via Getty Images

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国で「南京大虐殺」の追悼式典、習主席は出席せず

ワールド

トランプ氏、次期FRB議長にウォーシュ氏かハセット

ビジネス

アングル:トランプ関税が生んだ新潮流、中国企業がベ

ワールド

アングル:米国などからトップ研究者誘致へ、カナダが
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 2
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 5
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 6
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 7
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    「体が資本」を企業文化に──100年企業・尾崎建設が挑…
  • 10
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中