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旅やレストランの口コミ、どこまで信じますか

2015年2月27日(金)13時03分
イスマト・サラ・マングラ

 コーネル大学の研究チームも「虚偽の文章には誇張した言葉が含まれることが多い」と言う。

■特定の単語が頻出する リウ教授によれば、ホテルに関する偽のレビューには「私たち」「料金」「滞在」「感じ」「いい」「お得」「快適」といった言葉がよく出てくるという。レストランなら「選択肢」「行った」「席」「助かる」「全体的」「供する」「量」という単語が多い。

■他の口コミを投稿していない 極端に好意的もしくは批判的なレビューで、書き手がそれ以外に何も投稿していない場合も怪しい。本物の書き手なら、他にもレビューを投稿しているはずだ。

■繰り返し出てくる「私」 コーネル大学の研究によれば、虚偽のレビューでは、もっともらしく書くためか「私」などの人称代名詞を多用する例が多いという。実際に食べていない後ろめたさから、「リゾットはおいしかった」ではなく「私は素晴らしいリゾットを食べた」と書くわけだ。

 ちなみにコーネル大学の開発したソフトは、レビューの真贋を90%の確率で見分けられたという。これに対し、普通の人の正答率は50%だった。

[2015年2月 3日号掲載]

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