2030年、AI覇権は米中どちらの手に? 習近平が国家予算を投じてもくろむ「AI先進国」

THE CHASE IS ON

2026年3月18日(水)17時15分
レベッカ・A・ファニン (テクノロジージャーナリスト )

互いに負けられない戦い

中国勢による追い上げの兆候は急速に顕在化しつつある。スタートアップの最新情報を提供するCBインサイツによると、25年に誕生した約100社のテック系ユニコーン(創業10年以内で企業評価額10億ドル以上、未上場のスタートアップ)の半数以上がAIスタートアップだった。


コンサルティング大手フロスト&サリバン系列の調査会社によれば、世界のAIユニコーン370社の国別内訳はアメリカが約160社でトップだが、中国も70〜75社で後を追っている。これは互いに負けられない戦いだ。調査会社フォーチュン・ビジネス・インサイトの予測によれば、世界のAI市場は26年の3760億ドルから34年には2兆4800億ドルに成長する。生成AI市場の成長はさらに早く、1610億ドルから1兆2600億ドルに拡大する見込みだ。

中国AIの台頭を支えているのは、国家の資金、大学での研究、豊富なデータ、全産業で進む急速な導入だ。習は30年までにAIで世界の先頭に立つという目標を掲げている。

ワシントンの情報技術イノベーション財団によれば、中国は科学技術分野のイノベーションのための研究開発費を急増させており、もうすぐアメリカを抜く可能性がある。中国はAI研究の論文数と生成AI特許出願件数でトップに立ち、生成AI特許出願数上位10社のうち6社が中国系企業だ(43ページの表参照)。

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