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経済

仮想通貨が「人類の繁栄と自由のカギ」だというペテンの正体

CRYPTO’S UNHOLY CHOIR

2025年1月7日(火)12時17分
アンドレス・ベラスコ(元チリ財務相)

独裁者部門の代表格はエルサルバドルのブケレ大統領だ。2019年の就任以来、憲法無視の統治を推し進めるが、仮想通貨支持者には愛されている。2021年に世界で初めて、ビットコインを法定通貨に導入したからだ。

この実験は大失敗だった。IMFは経済難にあえぐエルサルバドルに14億ドルを緊急融資する条件として、地元企業のビットコイン受け入れ義務の廃止を要求した。


仮想通貨利用の主な目的は今も脱税やマネーロンダリング(資金洗浄)だ。銀行と違って何も聞かれないのだから当然の話だろう。英当局などは先頃、麻薬密売業者やロシアのスパイが仮想通貨を使って資金洗浄を行う大規模なネットワークを摘発した。

ペテン師であれデマゴーグであれ、彼らの共通点は自由意思論者(リバタリアン)のふりをしていることだ。自分たちの活動がどんな形でも規制されれば、自由への攻撃だと騒ぐ。こんな人々が「味方」なら、自由の「敵」など意味を成さない。

©Project Syndicate


newsweekjp20250107021736-213e1a63d7c4e742838c5e5d6fd4dbafe24f9878.jpgアンドレス・ベラスコ
ANDRES VELASCO
経済学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス公共政策大学院学部長。コロンビア大、ハーバード大教授を歴任。2013年にはチリ大統領選に立候補している。

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