コラム

松本人志「性加害」疑惑の背景にある、どんな芸能人も逆らえない「時代の変化」の正体とはつまり何なのか

2024年02月14日(水)20時43分

ビジネスの基本は「市場に逆らうことはできない」

株式市場も同様であり、一連のリスク管理が甘い企業に対しては、物言う株主から容赦ない攻撃を受ける。簡単に言ってしまえば、成熟した資本主義社会においては、価値観やモラルを商品に反映させなければ儲からなくなったということである。

タレントの上沼恵美子氏は、著名芸能人というのは「自分の人格は自分だけのものではない」という趣旨の発言をしているが、まさにそのとおりと言えるだろう。

一連の騒動について「ヒステリックだ」「私刑にすぎない」と反発している人も少なくない。しかしながら、彼らの意見が正しいのかはともかく、現代資本主義を理解できていないという点において時代に取り残されていることだけは間違いない。「市場に逆らうことはできない」というのはビジネスの基本であり、それが嫌ならビジネスから降りるしかない。

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プロフィール

加谷珪一

経済評論家。東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当する。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は金融、経済、ビジネスなどの分野で執筆活動を行うほか、テレビやラジオで解説者やコメンテーターを務める。『お金持ちの教科書』(CCCメディアハウス)、『スタグフレーション』(祥伝社新書)、『本気で考えよう! 自分、家族、そして日本の将来』 (幻冬舎新書)など著書多数。

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