コラム

2016年の世界経済のカギを握るのはやはり原油価格

2016年01月05日(火)15時45分

 米国の石油の総消費量は1日あたり1900万バレルと産出量を大きく上回っており、今のところ消費国としての側面が強い。だが天然ガスなどを含めたエネルギー全体では、近い将来、完全自給が可能となる見込みであり、米国は資源国としての色合いが濃くなってくる。

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 最終的に米国がどちらに傾くのかは今後の原油価格次第であり、正確な数字は誰にも予測できない。ただし、過去の価格推移からある程度の見通しを立てることは可能である。戦後の原油価格は、オイルショックによって高騰したものの、インフレを考慮した現在価格に換算すると平均で37.4ドルと計算される。現在は平均値にかなり近づいており、やはりこのあたりが底と考えるのが自然だろう。

プロフィール

加谷珪一

経済評論家。東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当する。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は金融、経済、ビジネスなどの分野で執筆活動を行うほか、テレビやラジオで解説者やコメンテーターを務める。『お金持ちの教科書』(CCCメディアハウス)、『スタグフレーション』(祥伝社新書)、『本気で考えよう! 自分、家族、そして日本の将来』 (幻冬舎新書)など著書多数。

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