投資・資産運用
投資

【投資信託】オルカンだけでいいの? 2025年の人気ランキングから、個人投資家の「新たなニーズ」が明らかに

2025年12月19日(金)19時45分
佐々木達也(証券アナリスト、金融ライター)

■インデックス型と米国株が引き続き人気

2位の、同じく三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」にも2兆円を超える資金が集まっています。インデックス型としてオルカンに次ぐ規模の投資信託で、アメリカの代表的な指数である「S&P500種指数」に連動します。

アメリカは先進国の中でも人口の増加が見込まれており、GAFAMなど巨大テクノロジー企業も多く、株主還元にも積極的です。長期ではS&P500などの指数も右肩上がりとなっており、世界の時価総額のおよそ6割を占めるなど、資金が集まりやすい点が魅力につながっています。

■日本株への資金流入は限定的

これに対して、現在の株高で関心が集まっているとはいえ、日本株への資金流入はまだ限定的です。日本株に投資するタイプの投資信託でトップにあるのは、こちらも三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」。流入額は946億円で、全体では上位20位にも入っていません。

長らく日本株は値上がりしてこなかったイメージが依然として根強く、まだまだ個人の関心は海外に向いています。

広がるアクティブ支持と、毎月分配への根強いニーズ

全体3位はインベスコ・アセット・マネジメントの「インベスコ世界厳選株式オープンF(毎月決算型)《世界のベスト》」。そして5位には、フィデリティ投信の「フィデリティ・グロース・オポチュニティF Dコース毎月決算予想分配金提示型F」という投資信託が入りました。

この2つの投資信託には、ある2つの共通点があります。

■アクティブ型への理解が広がる

世界各国の株式に投資する点はオルカンなど上位2つの投資信託と同じですが、それらが指数に連動するように運用するインデックス型であるのに対して、この2つはファンドマネジャーが銘柄を調査・厳選し、選別投資するアクティブ型の投資信託です。

アクティブ型は、インデックス型に比べて人件費や調査費などがかかるため、管理コストが高めに設定されることが多いです。また、プロのファンドマネジャーであっても、運用成績で毎年安定的にインデックス運用に勝ち続けるのは困難、と言われています。

それでも、インデックス型とは異なる値動きになることや、運用会社の実績や運用方針に共感して、アクティブ型への理解が広がってきたことがうかがえます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:イラン戦争によるガソリン価格高騰、EV販

ビジネス

米国株式市場=続落、27年まで利下げなしの見方広が

ビジネス

NY外為市場=円とユーロが対ドルで上昇、主要中銀が

ワールド

高市首相、ホルムズへの艦船派遣巡り日本の立場説明 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 ──「成功」が招く自国防衛の弱体化
  • 4
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 5
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 6
    原油高騰よりも米国経済・米株市場の行方を左右する…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 9
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 10
    トランプ暴走の余波で加熱するW杯「ボイコット論」..…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 9
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 10
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中