ユーロ圏はすでに逆境、インフレ波及22年よりも急速とスロベニア中銀総裁
写真は欧州中央銀行。 2025年3月、フランクフルトで撮影。REUTERS/Jana Rodenbusch
Balazs Koranyi
[リュブリャナ 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事のドレンツ・スロベニア中銀総裁は、ロイターのインタビューに応じ、ユーロ圏経済について、ECBが想定した「逆境」局面にすでに入っている可能性があると指摘した。急激な物価上昇の記憶が消費者の行動に影響を与え、インフレが2022年の時よりも早く定着する恐れがあると述べた。
イラン紛争に起因する原油・ガス価格の高騰を受け、3月のインフレ率はECBの目標である2%を上回った。
ECBは、基本シナリオに代わる、インフレ率の上昇と長期化、成長へのより大きな打撃を想定し逆境、深刻というシナリオを描いている。
ドレンツ氏は「個人的な印象では、基本シナリオは将来的に『最良のシナリオ』に近い。現在の『逆境シナリオ』が次の基本シナリオになる可能性が高い」と語った。
紛争の長期化による見通しの悪化は、企業や家計に物価や賃金への期待値を上げ、ECBの主要な懸念となっている「二次的効果」を引き起こすリスクがある。
「二次的波及効果は、前回のインフレ局面ほど時間がかからずに定着する可能性がある」とドレンツ氏は指摘し「人々や企業は22年のインフレ急騰を鮮明に記憶している。これがわれわれの最大の懸念の一つだ」と語った。
<予想が変化すれば迅速な対応を>
金融市場は現在、ECBが今年、2─3回利上げすると予想。6月までに最初の利上げが実施される可能性を完全に織り込んでいる。
ドレンツ氏は、ECBは短期的な価格高騰に反応すべきでないものの、エネルギー物価の上昇が他の財・サービスに波及し始めたり、労働者が賃金要求に高いインフレ率を織り込み始めた場合は迅速に行動できるようにしておく必要があるとした。
「エネルギー価格の上昇が比較的短期間で経済の他の分野に波及する兆候があり、記憶効果によってインフレ期待が急速に高まるようなら、われわれは信頼を維持するためにも早めの行動を検討する必要がある」と述べた。
ECBの次の政策決定は4月30日。それまでに必要な情報全てではないにしても、3月の詳細なインフレ統計、景況感調査など、大量のデータが示される。理事会内では、ナーゲル独連銀総裁など4月利上げに含みを持たせる理事がいる一方、シュナーベル専務理事らのように拙速な行動に警鐘を鳴らす理事もいる。
ドレンツ氏は「4月30日までに十分な情報が得られるかどうかは、現時点では断言できない」とし「もし情報が不十分であれば、今後3年間の最新予測が得られる6月まで待つ価値がある」と述べた。
しかし、紛争が長期化し、エネルギー高騰が経済全体に波及し、インフレ期待が高まれば、今月にも政策対応を迫られる可能性があるとの認識も示した。
「われわれは単に市場の期待に左右されるわけではない。しかし中期的にインフレ率を2%の目標値まで引き下げるため、できることは全て行うつもりだ」と語った。
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