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高市首相、プライマリーバランス黒字化「数年単位で確認」 単年度目標取り下げ

2025年11月07日(金)14時06分

写真は高市早苗首相。10月24日、都内で撮影。REUTERS/Kim Kyung-Hoon

[東京 7日 ロイター] - 高市早苗首相は7日午後の衆院予算委員会で、2025ー26年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)を黒字化するとの財政健全化目標について、単年度ごとに達成状況を見るのでなく「数年単位でバランスを確認する」方針に転換する意向を示した。本庄知史委員(立憲)への答弁。

高市首相は、単年度ベースでPBを確認するのは主要7カ国(G7)でも「特異」との見方を示し、25─26年度の黒字化目標を取り下げるのかという質問には、「単年度のプライマリーバランスという考え方については、取り下げると考えていただいて結構」と応じた。

本庄委員は首相がインフレ高進による債務帳消しを目指しているのではと批判したが、首相は債務残高の伸びを成長率の範囲内を抑制することで財政規律を確保する方針を改めて強調した。

首相はアベノミクスについて「デフレでない状況を作り出した」と評価しつつ、「第三の矢」の成長戦略は不十分だっと指摘。規制緩和に重きが置かれたためで「積極的な投資が必要だった」との認識を示した。高市政権では投資を拡大するため「供給構造を強化しながら物価高をさらに加速させることのないよう、戦略的に財政出動して所得を増やす」考えだと説明した。

ロイター
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