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スイス石油商社ガンバ―、露ルクオイルの資産買収提案を撤回

2025年11月07日(金)13時32分

2025年3月10日、ガンバー共同創業者兼会長のトルンクビスト氏。REUTERS/Kaylee Greenlee

Timothy Gardner Daphne Psaledakis

[ワシントン 6日 ロイター] - スイスの石油商社ガンバ―・グループは6日、ロシアの石油大手ルクオイルの海外資産を買収する提案の撤回を明らかにした。米財務省がガンバ―のことをロシアの「操り人形」と非難し、米政府が取引に反対する姿勢を示したことを受けた措置。

米財務省は短文投稿サイト「X」に、トランプ大統領が「戦争を直ちに終結すべきだと明確に表明している。ロシアのプーチン大統領が理不尽な殺りくを続ける限り、ロシア政府の操り人形であるガンバ―が事業運営と利益獲得の許可を得ることは決してない」と書き込んだ。

ガンバ―幹部は送った電子メールで、財務省の声明は「根本的に誤った情報に基づいており虚偽」だと反論し、「この明らかな誤解を是正する機会を歓迎する」と訴えた。その上で「取りあえず、ガンバ―はルクオイルの海外資産に関する提案を取り下げる」と表明した。

買収対象の海外資産には欧州の製油所、カザフスタン、ウズベキスタン、イラク、メキシコの油田権益、世界数百カ所の小売り燃料スタンドなどが含まれる。

米財務省は10月、ウクライナでの戦闘に充てるロシアの資金源を断つため、ルクオイルに制裁を科した。

ロイター
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