原油価格は横ばい、ハリケーンの影響警戒も需要減少の兆し
9月11日、原油先物価格はほぼ横ばい。ハリケーン「フランシーヌ」の米国の原油生産への影響が警戒されているものの、需要減少への懸念も出ている。写真は8月、カザフスタン・アティラウで撮影(2024年 ロイター/Pavel Mikheyev)
Katya Golubkova
[東京 12日 ロイター] - 原油先物価格はほぼ横ばい。ハリケーン「フランシーヌ」の米国の原油生産への影響が警戒されているものの、需要減少への懸念も出ている。
0044GMT(日本時間午前9時44分)時点で北海ブレント先物 は0.24ドル(0.34%)高の1バレル=70.86ドル。米WTI先物 は、0.20ドル(0.30%)高の67.52ドル。
フランシーンは11日に米ルイジアナ州南部に上陸、米メキシコ湾の海上プラットフォームは閉鎖され、沿岸部の製油所の操業は中断した。ただ、フランシーンはやがて勢力を弱めると予想されており、石油市場の関心は再び需要減少に向けられた。
石油輸出国機構(OPEC)は今週初め、2024年の世界石油需要の伸び見通しを引き下げ、来年の見通しも2年連続で下方修正した。
市場関係者は、今週末に発表される国際エネルギー機関(IEA)の月例報告書で需要見通しを見極めようとしている。