米ズーム、通期業績見通し上方修正 ハイブリッド勤務とAI需要拡大で
ビデオ会議サービスの米ズーム・コミュニケーションズは24日、2026年度(2025年2月─26年1月)通期の業績見通しを上方修正した。写真は同社のロゴ。2019年4月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Carlo Allegri)
Juby Babu
[24日 ロイター] - ビデオ会議サービスの米ズーム・コミュニケーションズは24日、2026年度(2025年2月─26年1月)通期の業績見通しを上方修正した。ハイブリッド勤務の定着と、自社商品への人工知能(AI)統合が追い風になるという。
26年度売上高は48億5000万─48億6000万ドルと予想し、従来予想の48億3000万─48億4000万ドルから引き上げた。
調整後1株利益は5.95─5.97ドルと予想し、従来予想の5.81─5.84ドルから水準を切り上げた。
ズームはハイブリッド勤務からの需要を取り込むため、提供するサービスを広げるとともに、全商品へAI機能を組み込む取り組みを強化している。
業界分析会社バロアのレベッカ・ウェッテマン最高経営責任者(CEO)は「企業がAIの科学的プロジェクトから明確なビジネス面での成果を求める段階に移行する中、ズームのAIコンパニオン機能は対象有料プランに含まれており、採用を促進しつつ将来のAI収益化に向けた魅力的な基盤となっている」と指摘した。
第3・四半期(8─10月)売上高は12億3000万ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の12億1000万ドルを上回った。調整後1株利益は1.52ドルで、アナリスト予想の1.44ドルを超えた。





