赤沢経産相、ラピダス「国策として全力で取り組む」
写真は赤沢亮正経済産業相。10月21日、東京で撮影。REUTERS/Kim Kyung-Hoon
Ritsuko Shimizu
[東京 25日 ロイター] - 赤沢亮正経済産業相は25日の閣議後会見で、次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京都千代田区)への出資・支援について「これまでの教訓も最大限生かしながら、国策として全力で取り組んで、最大限の成功を見込む」と述べた。
赤沢経産相は「生成AI(人工知能)の登場で半導体製造は時代の変わり目、需要は激増する。エポックメーキングなタイミングで日本が先端半導体の市場に勝負をかけることは非常に重要」と指摘。高市早苗政権が掲げる危機管理投資の中でも中核を占めるものだとした。
政府は21日、ラピダスに対し、今年度中に情報処理推進機構(IPA)を通じて1000億円出資することを決めた。今後については、26年度にも約1500億円の出資を予定しているほか、26―27年度に約9300億円の追加の研究開発支援も行う。研究開発支援はこれまで約1兆7000億円を決めている。
ラピダスは、27年度後半に2ナノメートル(1ナノは10億分の1)世代のロジック半導体の量産を開始した後、28年度前半には先端パッケージの量産を開始。29年度ごろに営業キャッシュフローの黒字化、31年度ごろに株式市場への上場を見込んでいる。





