メタ、豪で12月10日から16歳未満のＳＮＳアクセス全面禁止

2025年9月11日撮影。REUTERS/Dado Ruvic

[シドニー ２０日 ロイター] - 米メタは２０日、同社が運用する写真共有アプリ「インスタグラム」、テキスト共有アプリ「スレッズ」とＳＮＳの「フェイスブック」について、オーストラリアで１２月１０日以降、１６歳未満の利用者のアクセスを全面禁止すると発表した。同国が打ち出した１６歳未満のＳＮＳ利用制限法施行に合わせた措置だ。

メタによると、既に１３歳から１５歳とみなされるアカウント所有者には、アプリ内メッセージや電子メール、テキストを通じてアカウントが閉鎖されると通知する作業を開始している。

１２月４日からはこれらのアカウントの停止を始めるとともに、１６歳未満の若者が新規登録できないようにする。

メタは、利用制限法に対応するため複数の年齢確認方法を導入し、ユーザーの申告した年齢に疑いがある場合のみ追加情報を求める「データ最小化アプローチ」も採用するとしている。

グローバル安全責任者兼バイスプレジデントのアンティゴネ・デービス氏は「われわれは１２月１０日までに１６歳未満と認識した全ユーザーを削除する取り組みを懸命に進めているが、法令順守は継続的かつ多層的なプロセスになる」と述べた。

オーストラリアのインターネット規制当局によると、国内で１３－１５歳のフェイスブック利用者は約１５万人、インスタグラム利用者は３５万人に上る。スレッズ利用者の公表データは存在しない。