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NY外為市場=ドル下落、米政府再開受け経済指標に注目

2025年11月14日(金)06時40分

ユーロと米ドルの紙幣と硬貨。2017年4月撮影。REUTERS/Kai Pfaffenbach

[ニューヨーク 13日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し下落した。米政府機関の再開を受け、今後発表が再開される一連の経済指標で米連邦準備理事会(FRB)の政策運営がどのような影響を受けるか見極めようと、積極的な取引が手控えられている。

終盤の取引でドル/円は0.22%安の154.43円。前日のニューヨーク時間の取引でドルは一時155.04円まで上昇し、2月4日以来9カ月ぶりの高値を付けていた。

円安が続けば日銀に対する利上げ圧力が高まるが、日銀が12月の次回金融政策決定会合で政策金利を0.25%ポイント引き上げる確率は24%にとどまっている。

米国では12日夜、トランプ大統領が連邦政府機関の一部閉鎖を終わらせるための暫定財源を確保する「つなぎ予算案」に署名し、43日間と過去最長になった政府機関の閉鎖が終了。ただ、マネックスUSA(ワシントン)のトレーディング担当ディレクター、フアン・ペレス氏は「政府機関の閉鎖は解消したものの、どの程度早く通常状態に戻り、どの程度早く経済指標が発表されるかは分からない」とし「9月と10月の政府の信頼できる経済指標に基づき正確な経済分析がいつできるようになるかは分からない」と述べた。

今後発表される経済指標でFRBの政策運営が影響を受ける可能性があるものの、現時点で金融政策の先行きは不透明。この日はFRB当局者の間から慎重姿勢を示す発言が相次ぎ、FRBが次回12月の会合で追加利下げを決定する確率は現在は50%を下回っている。

主要6通貨に対するドル指数は0.35%安の99.14。

ユーロ/ドルは0.4%高の1.1638ドルと、10月29日以来の高値を付けた。ユーロは対円でも上昇し、1999年の単一通貨ユーロ導入以来の高値を更新した。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.07%安の9万8752ドル。

ドル/円 NY午後3時 154.47/154.48

始値 154.73

高値 154.75

安値 154.14

ユーロ/ドル NY午後3時 1.1635/1.1637

始値 1.1606

高値 1.1655

安値 1.1606

ロイター
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