ニュース速報
ビジネス

三菱重の4━9月期営業益86.7%増、防衛・宇宙など寄与 通期は維持

2024年11月05日(火)17時38分

 11月5日、三菱重工業が発表した2024年4━9月期の連結決算(国際会計基準)では、営業利益が前年同期比86.7%増の1884億円だった。写真は同社のロゴ。2022年12月、都内で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Maki Shiraki

[東京 5日 ロイター] - 三菱重工業が5日発表した2024年4━9月期の連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年同期比86.7%増の1884億円だった。防衛・宇宙やエナジー部門などの増収や利益率改善が寄与した。円安効果も利益を押し上げた。

4━9月期は順調だったが、政局や地政学リスクなどにより先行きが不透明なことなどから、25年3月期通期の連結業績予想は据え置いた。

通期の営業利益予想は3500億円で、IBESがまとめたアナリスト15人の予測平均値3770億円を下回っている。

4━9月期の事業利益は、航空・防衛・宇宙部門が61%増の440億円、原子力などのエナジー部門が約2.5倍の1032億円だった。通期の受注高は、エナジー部門を中心に想定から上振れるため、前回予想から2000億円増となる6兆円に引き上げた。

泉沢清次社長は決算会見で、「下期も引き続き地政学リスクや物価高、為替の変動などで事業環境は不透明だが、ある程度の受注が獲得できており、これを着実に遂行することで24年度の計画達成は可能」と説明。受注は「ガスタービン、原子力、防衛に加え、製鉄機械や航空エンジンなどが好調だ」と述べた。

同社の事業は原子力や防衛費などで政策の影響を受けるが、衆院選の与党議席過半数割れで新政権の枠組みが模索される中、泉沢社長はどのような政権運営になっても「原子力は必要不可欠な電源」であり、防衛も「地政学リスクに備える必要がある」として「いろいろな議論はあると思うが、(関連事業は)大きな影響を受けない」との見方を示した。

5日が投票日の米大統領選挙の結果を受けた影響についても、どちらの候補者が勝っても米国と深く関わる自社の事業に「大きな極端な変化(が起きること)は考えにくい」と述べた。

部品供給先である米航空機大手ボーイングの労働組合による7週間に及ぶストライキが終結したことを受けて泉沢社長は、機体の生産ペースは「徐々に戻ってくるだろう」と期待を示しつつ、「いつどのような形でどのくらいの戻り方をするのかはまだ予断を許さない」とも語った。会見に同席した小沢寿人CFO(最高財務責任者)は、足元で「一定の影響はあるが(固定費など)まだコントロールできる範囲」としている。

*会社発表の決算要旨は以下でご覧ください。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、中国は米国製品に「市場を開放できる」

ワールド

ベネズエラ石油増産に時間、利益は当面限定的=IEA

ワールド

米電力消費、今年と来年も過去最高更新へ EIA予想

ビジネス

ボーイング、昨年納入数は72%増の600機 純受注
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救った...実際の写真を公開、「親の直感を信じて」
  • 3
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が話題に 「なぜこれが許されると思えるのか」
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 8
    「お父さんの部屋から異臭がする」...検視官が見た「…
  • 9
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中