独VW労使交渉、30日から2回目開始 国内工場閉鎖など巡り
ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と同国最大の産業別労働組合IGメタルは今月30日から、国内工場の閉鎖計画などを巡る2回目の交渉を開始する。パリ自動車ショーで14日撮影。(2024年 ロイター/Benoit Tessier)
[15日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と同国最大の産業別労働組合IGメタルは今月30日から、国内工場の閉鎖計画などを巡る2回目の交渉を開始する。創業以来初めてとなるドイツ国内工場の閉鎖を検討するVWに対して、労組側は閉鎖回避を要求している。
VWは既に、国内6カ所の工場で2029年まで雇用を保障することなどを盛り込んだ一連の労働協約を破棄すると発表。需要の減退、工場の稼働率不足、新興の電気自動車(EV)専業メーカーとの厳しい競争に直面し、コスト削減の加速が必要と説明した。
IGメタルの対VW交渉担当責任者、トルステン・グローガー氏は15日付の声明文で「1回目の交渉から十分な時間が経過した。IGメタルは、会社が雇用と稼働を確保するための今後10年間の基本計画を最終的に提示することを期待している」と述べた。
9月下旬の1回目の交渉では、労組は30年以降の雇用保障の復活、ドイツ全工場の稼働、7%の賃上げを要求したが、経営側は拒否。交渉は合意に至らず終了した。労組は12月1日までに解決策が見つからなければストライキに突入すると警告した。