ナイキにパリ五輪効果、通販サイトへのアクセス増加
米スポーツ用品大手ナイキのオンラインストアへのアクセス件数が、パリ五輪が開幕した7月26日から8月1日までに増加し、売上高押し上げに寄与しているもよう。4月撮影(2024年 ロイター/Stephanie Lecocq)
[7日 ロイター] - 米スポーツ用品大手ナイキのオンラインストアへのアクセス件数が、パリ五輪が開幕した7月26日から8月1日までに増加し、売上高押し上げに寄与しているもよう。デジタル情報分析会社シミラーウェブのデータから分かった。
競合の独アディダスの通販サイトへのアクセスは同期間減少しており、ナイキが少なくとも現時点で五輪効果を享受し、他社を引き離している様子が浮き彫りとなった。
中でも、米国の体操女子団体が優勝し、人気選手シモーネ・バイルズが五輪で通算7個目の金メダルを獲得した7月31日には、ナイキの通販サイトへのアクセスはピークとなる200万件に達した。
ナイキの通販サイト(nike.com)でアクセスが購入につながった件数は8万6900件。一方、アディダスのサイトには計53万2500件のアクセスがあったものの、購入件数はわずか3600件にとどまった。
スニーカーなどの再販サイト「StockX」のマーチャンダイジングディレクター、ドリュー・ヘインズ氏は、ナイキが「依然苦戦しているブランド」としつつも、「五輪を追い風に関心は高まるはずで、ここで勝利しているのはナイキだ」と述べた。