ニュース速報

ビジネス

米金利先物、金利5%超え予想 雇用統計後 利下げ予想時期後ずれ

2023年02月04日(土)07時35分

3日発表された1月の米雇用統計が予想以上に堅調な内容となったことを受け、米金利先物市場では、米連邦準備理事会(FRB)が少なくともあと2回の利上げを実施し、金利を遅くとも6月までに5─5.25%の水準まで引き上げるという見方が強まった。2022年1月撮影(2023年 ロイター/Joshua Roberts)

[3日 ロイター] - 3日発表された1月の米雇用統計が予想以上に堅調な内容となったことを受け、米金利先物市場では、米連邦準備理事会(FRB)が少なくともあと2回の利上げを実施し、金利を遅くとも6月までに5─5.25%の水準まで引き上げるという見方が強まった。

1月の雇用統計で、非農業部門雇用者数は51万7000人増と市場予想を上回り、失業率は3.4%と53年半超ぶりの低水準となった。

FRBは1月31─2月1日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ4.50─4.75%とした。「継続的な」利上げが適切と改めて表明しつつも、インフレ対応で峠を越えたとの認識を示したことで、金融市場では3月にあと1回の利上げが実施された後、利上げ停止になるという観測が高まっていた。

金利先物市場では雇用統計を受け、5月の追加利上げを予想する動きが広がった。

また、市場が織り込む利下げ予想時期も従来の9月から11月に後ずれした。

ガイドストーン・キャピタル・マネジメントのブランドン・ピズロー氏は「FRBが利上げを継続しなければ、ひどい状況になる恐れがあるかという現実がようやく先物市場に浸透し始めている」と述べた。

サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は3日、政策金利が最終的に5.1%に達する必要があるとする昨年12月末時点での大半の米連邦準備理事会(FRB)当局者による予測は政策の道筋を示す「良い指標」としつつも、「必要であればさらなる行動を取る用意がある」と言明した。

また、雇用統計では賃金の上昇率が一段と緩やかになったものの、オックスフォード・エコノミクスのライアン・スウィート氏は「FRBは賃金上昇圧力緩和の兆候を歓迎するだろうが、時間当たり平均賃金の伸びはインフレ押し下げの一助となるには依然強すぎる」と指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

規制・制度など「障害」の情報提供を、AI活用推進で

ワールド

トランプ氏、カナダとの新規橋梁巡り開通阻止を警告 

ワールド

米軍、東部太平洋で船舶攻撃 2人死亡

ワールド

シンガポール、今年の成長見通し上方修正 堅調な世界
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 2
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...周囲を気にしない「迷惑行為」が撮影される
  • 3
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業績が良くても人気が伸びないエンタメ株の事情とは
  • 4
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 7
    変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本の…
  • 8
    「二度と見せるな」と大炎上...女性の「密着レギンス…
  • 9
    衆院選で吹き荒れた「サナエ旋風」を海外有識者たち…
  • 10
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 5
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中