ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルはじり安129円後半、CPI上振れで円一時堅調

2023年01月27日(金)15時52分

 1月27日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準から小幅安の129円後半。写真は1ドル紙幣。2021年11月撮影(2023年 ロイター/Murad Sezer)

[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準から小幅安の129円後半。朝方発表の1月東京都区部消費者物価指数(コアCPI)が予想を上回ったことを受けて、円が全般に底堅い展開となった。

1月都区部のコアCPIは前年比4.3%上昇と予想の4.2%を上回り、1981年5月以来、約41年ぶりの伸び率を記録した。ドルは朝方の130円前半から129円後半へ下落。その後、仲値公示に向けた実需の売りも重なり、129.50円まで下げ幅を広げた。

円は他通貨に対しても底堅い展開。ユーロは141円後半から前半へ、英ポンドも161円後半から160円半ばへ下落した。市場では「1月全国CPIも上振れる可能性が高まり、日銀の政策修正を巡る思惑が強まった」(国内銀行)との声が上がった。

しかし午後に入ると、特段の手がかりのない中で、米10年債利回りが3.53%付近へ小幅上昇。ドルが底堅さを増した一方でユーロやポンドが軟化し、ドル/円が切り返した半面、クロス円は上値の重さが目立つ形となった。

円相場はCPIに一時反応を見せたものの、市場では、1月の物価高は政府の旅行支援策縮小や寒波といった一時的な影響が大きいとの声が多数出ている。「2月以降に物価上昇圧力が緩和するとの見通しに大きな変化はない」(外銀)として、影響は限定的との見方が多いようだ。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 129.97/99 1.0872/76 141.32/36

午前9時現在 129.79/81 1.0891/95 141.38/42

NY午後5時 130.21/24 1.0889/93 141.82/86

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

豪州とインドネシア、新たな安全保障条約に合意

ワールド

EXCLUSIVE-豪中銀、金融政策が制約的か議論

ワールド

トルコ軍用機墜落、兵士20人死亡

ワールド

円安、マイナス面が目立ってきたのは否定しない=片山
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入口」がついに発見!? 中には一体何が?
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「流石にそっくり」...マイケル・ジャクソンを「実の…
  • 8
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 9
    【銘柄】エヌビディアとの提携発表で株価が急騰...か…
  • 10
    【クイズ】韓国でGoogleマップが機能しない「意外な…
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中