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入院中の岩田副総裁、4月会合は出席=黒田日銀総裁
3月23日、日銀の黒田東彦総裁は、入院中の岩田規久男副総裁が4月27─28日に開かれる次回の金融政策決定会合に出席するとの見通しを述べた。写真は岩田副総裁。2013年3月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 23日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は23日午後の参院財政金融委員会に出席し、入院中の岩田規久男副総裁が4月27─28日に開かれる次回の金融政策決定会合に出席するとの見通しを述べた。2017年4月に予定されている消費税率引き上げの影響は14年4月の前回増税よりも小さいとしつつ、「耐久財は駆け込みと反動が長くなる可能性がある」と慎重な見方も示した。礒崎哲史議員(民主)への答弁。
黒田総裁によると岩田副総裁は「手術を行い現在入院中」で「自宅でリハビリを行い4月中旬に出勤する予定」。自宅でも書類を読むなど、執務を継続すると説明した。
<消費増税の影響、耐久財は長期化の可能性も>
日銀は、次期増税の実質成長率へのインパクトがマイナス0.7%程度と、前回増税のマイナス1.2%の半分程度にとどまるとの試算を1月末に公表している。
ただ総裁は、耐久財は増税後の反動が長引く可能性を指摘したほか、「影響は景気回復のモメンタムや雇用などにより幅を見る必要がある」とし、増税の影響は試算を上回る可能性もあることを示唆。日本経済の増税に対する耐性について従来よりやや慎重な見方を示した格好だ。
現時点で日銀は、2017年度前半に2%の物価目標に達するとの見通しを示している。「17年度前半とは瞬間的に到達する時期か」との質問に対して黒田総裁は「2%に達した後に、物価はさらに上がったり下がったり色々な経路をたどる」と指摘。安定的に2%を実現するまでマイナス金利と巨額国債買い入れを併用した現在の金融緩和を継続すると強調した。
(竹本能文)





