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主要中銀の政策の相違、異なった経済状況を反映=黒田日銀総裁
1月23日、日銀の黒田東彦総裁(写真右)はダボスで開かれている世界経済フォーラムでパネル討議に出席し、主要中銀の金融政策の相違は、異なった経済状況を反映していると述べた。写真は左からラガルドIMF専務理事、オズボーン英財務相、ジャイトリー印財務相(2016年 ロイター/Ruben Sprich)
[ダボス(スイス) 23日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁はダボスで開かれている世界経済フォーラムでパネル討議に出席し、物価目標2%達成にコミットしているとし、これに向けてあらゆることをすると述べた。
主要中銀の金融政策の相違については、異なった経済状況を反映しているとし、全ての主要中銀が緩和策の出口に同時に向かえば、時期をずらした場合より悪影響を与える可能性があるとの見解を示した。
黒田総裁は個人的な見解としたうえで、中国の資本規制について、国内金融政策を緩和的としながら通貨を安定させるうえで適切、と述べた。
国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、中国当局がどのように通貨を管理するか、特にドルと人民元の関係について、より明確にすることが市場にとって必要との見方を示した。
中国の資本規制を支持するかとの質問に専務理事は直接は答えず、「準備を大量に利用することが特によい考えとはもちろん思わない。一部はすでに使われている」と指摘。その上で特にドルについての為替レートバスケットの「明確性と確実性」を市場は必要としていると述べた。