「破壊と強制移住をリアルタイムで目撃している」...ガザは「集団墓地」化=国境なき医師団

4月16日、国際医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」は、パレスチナ自治区ガザは、パレスチナ人と彼らを助けようとする人々にとっての「集団墓地」と化しているとの見解を示した。写真は14日、ガザから立ち上る爆発の煙。イスラエル側から撮影(2025年 ロイター/Amir Cohen)
国際医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」は16日、パレスチナ自治区ガザは、パレスチナ人と彼らを助けようとする人々にとっての「集団墓地」と化しているとの見解を示した。
パレスチナの医療関係者によると、イスラエル軍のガザ北部への空爆で10人が死亡。著名な作家で写真家でもあるファテマ・ハスーナ氏も犠牲となった。また、別の家屋への攻撃で3人が死亡したという。
イスラエル軍からのコメントはなかった。
住民によると、南部ラファではイスラエル軍が多くの家屋を取り壊し続けている。
国境なき医師団のガザ緊急コーディネーター、アマンド・バゼロール氏は「ガザは、パレスチナ人とその支援に来る人々の集団墓地と化している。私たちはガザの全住民に対する破壊と強制移住をリアルタイムで目撃している」と表明。「パレスチナ人にとっても、彼らの支援者にとっても、安全な場所はどこにもなく、人道的対応は治安の悪化と危機的な物資不足にさらされて過酷な状況にある」とした。


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