最新記事
モスクワ攻撃

プーチンに圧力、ウクライナがモスクワに過去最大のドローン攻撃 集合住宅も破壊、死者3人

Moscow Hit by Barrage of Drones in Biggest Attack of Ukraine War

2025年3月12日(水)22時14分
シェーン・クロウチャー、イザベル・バンブルーゲン
プーチン

プーチンに圧力をかけるのは至難の業   Sputnik/Mikhail Metzel/

<米・ウクライナ高官協議の直前にウクライナ軍がモスクワに集中的なドローン攻撃を行ったのは、プーチンを脅迫するためだった>

ロシアの首都モスクワの住宅地は3月11日未明、ウクライナによるドローン(無人機)攻撃を受けた。これまでで最大規模とされるドローン攻撃は、戦争の行方を左右しうる米国とウクライナ両政府の高官協議を数時間後に控えたタイミングで行われた。

AP通信は今回の攻撃について、3年あまり前にロシアがウクライナへの本格的な侵攻を開始して以降、ウクライナ軍がモスクワに仕掛けたドローン攻撃としては過去最大とみられると報じた。11日にサウジアラビアで開かれた米・ウクライナ高官協議に先立つこの攻撃には、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領にメッセージを送る意図があったようだ。

ロシア国防省はテレグラムへの投稿で、ウクライナのドローンを一晩で337機撃墜したと述べた。

ロシア国防省によると、ロシアの防空システムがモスクワ州上空で91機の無人航空機を迎撃し、破壊した。さらに、ウクライナと国境を接するクルスク州上空でも126機が撃墜された。

残りのドローンは、ブリャンスク、ベルゴロド、リャザン、カルーガ、リペツク、オリョール、ボロネジ、ニジニ・ノブゴロド各州の上空で撃墜されたと、ロシア当局者は述べている。

ヘルスケア
腸内環境の解析技術「PMAS」で、「健康寿命の延伸」につなげる...日韓タッグで健康づくりに革命を
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、和平に向けた譲歩否定 「ボールは欧州と

ビジネス

FRB、追加利下げ「緊急性なし」 これまでの緩和で

ワールド

ガザ飢きんは解消も、支援停止なら来春に再び危機=国

ワールド

ロシア中銀が0.5%利下げ、政策金利16% プーチ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 4
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 5
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 8
    【独占画像】撃墜リスクを引き受ける次世代ドローン…
  • 9
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 10
    中国、ネット上の「敗北主義」を排除へ ――全国キャン…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中