最新記事
DEAL

「レアアース」と軍事支援...米国・ウクライナの危うい取引

2025年2月17日(月)18時49分
クリスティーナ・ルー(フォーリン・ポリシー誌記者)
米国・ウクライナが「レアアース」と軍事支援を取引か

取引は机上の空論?(ウクライナの鉱床) THOMAS PETERーREUTERS

<ウクライナがアメリカの支援を受ける引き換えに、レアアースなどの重要鉱物資源を提供? トランプ米大統領の提案で、両国が「取引」か>

ウクライナが引き続きアメリカの支援を受けるためには、「保証」としてレアアースなどの重要鉱物資源を提供する必要がある──トランプ米大統領の提案で、両国の「取引」の可能性が高まっている。

だが専門家によれば、事はそう単純ではないかもしれない。

2月12日、ベセント米財務長官が新政権閣僚として初めて首都キーウを訪れ、ゼレンスキー大統領と会談。両国はこの取引に乗り気とみられるが、大きな障壁が待ち受ける。


ウクライナはレアアースが豊富だが、ここ数十年で生産されてはおらず、現在は鉱物資源の20%弱がロシアの掌握地域にあるとの試算もある。開発には数年から数十年かかるほか、供給網の確立にはさらに投資と時間が必要になる。

「ゼレンスキーにとって、トランプ政権を説得するための賢明なやり方だ」と、英シンクタンクの資源専門家ブライアン・ビルは言う。

「だが結局は、鉱脈を開発し軌道に乗せるのが問題。それには何年もかかる」

Foreign Policy logo From Foreign Policy Magazine

ニューズウィーク日本版 イラン革命防衛隊
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ドバイ空港付近の無人機攻撃の火災鎮火、運航は徐々に

ワールド

ドバイ空港付近の無人機攻撃の火災鎮火、運航は徐々に

ビジネス

台湾・鴻海、第4四半期は2%減益 AI需要好調も市

ワールド

日経平均は小幅続落、原油高基調を嫌気 海外株高は支
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目のやり場に困る」衣装...「これはオシャレなの?」
  • 3
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングアップは「2セット」でいいのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 6
    機内で「人生最悪」の経験をした女性客...後ろの客の…
  • 7
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    ぜんぜん身体を隠せてない! 米セレブ、「細いロープ…
  • 10
    50代から急増!? 「老け込む人」に共通する体の異変【…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中