最新記事
南米

ボリビアで軍事クーデター未遂が発生!しかし実は大統領の「自作自演」だった?(動画付き)

2024年7月1日(月)18時58分
ヘスス・メサ
ボリビアで軍事クーデター未遂が発生!しかし実は大統領の「自作自演」だった?(動画付き)

ボリビアの首都ラパスで軍事クーデターが失敗し、大統領公邸前で民主化に向けてボリビア政府との連帯を示す群衆(2024年6月26日)Miles Astray - shutterstock-

<決起した軍部隊を鎮圧した政権...しかし、逮捕された将軍は大統領に「支持率アップのための行動」を求められたと主張。実は演出されたクーデタ―だった疑惑が浮上している>

南米ボリビアの行政首都ラパスで6月26日、軍部隊が決起した。市内中心部の広場では、装甲車が政府庁舎に突っ込み、兵士らが大統領官邸のドアを破壊しようとする光景が繰り広げられた。

【動画】ボリビアで軍事クーデター未遂が発生!しかし実は大統領の「自作自演」だった?

だがアルセ大統領率いる体制側の強硬な対応で、クーデターの試みは未遂に終わった。


首謀者とされるフアン・ホセ・スニガ将軍は同日夜に拘束された際、アルセから「支持率アップのための行動」を求められたと主張。

「武装車両を展開しますか」と尋ねたところ、承認されたという。それが事実なら、アルセは権力や人気の強化を目的に「アウトゴルペ(自主クーデター)」を画策したことになる。

ボリビアは低成長率やインフレ率上昇に見舞われている。都市部の政治エリートと農村部の対立が繰り返される同国では、1825年の独立以来、クーデターや革命が190回以上発生。

最近では、2019年大統領選をめぐって事実上のクーデターが起き、当時のモラレス大統領が失脚した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米失業保険継続受給件数、10月18日週に8月以来の

ワールド

米FRB議長人選、候補に「驚くべき名前も」=トラン

ワールド

サウジ、米に6000億ドル投資へ 米はF35戦闘機

ビジネス

再送米経済「対応困難な均衡状態」、今後の指標に方向
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中