カタール、女性子どもの拘束者解放へハマス幹部と交渉 戦闘激化が事態打開に影さす

パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルとの大規模な戦闘を受け、カタールが仲裁に乗り出している。ガザで撮影(2023年 ロイター/Mohammed Salem)
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルとの大規模な戦闘を受け、カタールが仲裁に乗り出している。関係筋によると、カタールの担当者がハマス幹部と緊急の電話会談を行い、双方が拘束している女性や子どもの解放に向けて交渉している。
カタールは、ドーハとガザのハマス幹部に連絡を取っている。交渉は米国と連携し7日から行われており「前向きに進展」しているという。イスラエルの刑務所にいるパレスチナの女性と子ども36人を解放する代わりに、ハマスがガザで拘束しているイスラエル人の女性と子どもを解放する案が持ち上がっている。
ただ、ハマスが36人の解放の条件として何人を解放するつもりかは明らかになっていない。ガザで拘束されているイスラエル人の正確な数も把握できていないが、ハマスは女性や子供、高齢者や兵士を7日に拘束したとみられている。
過去のイスラエルとハマスの仲裁に詳しいパレスチナの当局者はロイターに、カタールとエジプトがハマスと接触しているが、戦闘激化で事態打開に暗雲が垂れ込めていると述べた。
カタール外務省、ハマス、米国務省からのコメントは得られていない。イスラエル首相官邸はコメントを拒否した。
