最新記事

日米関係

アジア歴訪中のペロシ米下院議長、5日に岸田首相と会談へ 

2022年8月5日(金)07時49分
米軍横田基地に到着したペロシ米下院議長

アジア歴訪中のペロシ米下院議長は、岸田文雄首相と会談する。写真は4日、米軍横田基地に到着したペロシ氏(2022年 ロイター/Issei Kato)

アジア歴訪中のペロシ米下院議長は5日、岸田文雄首相と会談する。米下院議長による四半世紀ぶりの台湾訪問に猛反発した中国が、大規模な軍事演習を行う中での対面となる。4日には中国の弾道ミサイル5発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。

ペロシ氏は1日にシンガポール到着後、マレーシアと台湾、韓国を訪問。4日夜に日本に到着した。5日に岸田首相のほか、細田博之衆院議長と会談する。日米関係や、ペロシ氏の台湾訪問などについて意見交換するとみられる。

ペロシ氏は3日、台湾の蔡英文総統と会談し、自身の訪台は米国が台湾を見捨てないことを明確に示すものだと伝え、台湾と世界の民主主義を守るという米国の決意は揺るぎないと語った。

米大統領の継承順位2位である下院議長の訪台は25年ぶり。中国は猛烈な抗議として、台湾周辺で軍事演習を開始した。4日午後に中国が発射した弾道ミサイルのうち、5発が日本のEEZ内に落下。日本は中国に抗議した。

日本と中国は4日、カンボジアで開かれている東南アジア諸国連合(ASEAN)会合に合わせ外相会談を開く予定だったが見送った。

訪日直前に韓国を訪れたペロシ氏は金振杓国会議長と会談し、北朝鮮に対する強力で広範な抑止力を維持し、同国の非核化達成に向けた取り組みを支援すると表明した。休暇中の尹錫悦大統領とは対面で会談せず、電話で40分間話した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、ウ和平交渉で立場見直し示唆 トランプ氏

ワールド

ロ、ウ軍のプーチン氏公邸攻撃試みを非難 ゼレンスキ

ワールド

中国のデジタル人民元、26年から利子付きに 国営放

ビジネス

米中古住宅仮契約指数、11月は3.3%上昇 約3年
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 5
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 6
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 7
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中