最新記事

フィリピン

フィリピン新政権、独裁者の息子と前任者の娘を待つ「正と負の遺産」

2022年7月4日(月)12時05分
コルム・クイン
フェルディナンド・マルコスJr.(右)とサラ・ドゥテルテ

就任式でのマルコス(右)とサラ ELOISA LOPEZーREUTERS

<新大統領マルコスが就任。好調な経済を引き継ぎ、内政は現状維持でも、外交は変化がありそうだ>

フェルディナンド・マルコスJr.が6月30日、フィリピン大統領に就任。独裁者の父による血塗られた時代の記憶を、懐古的な「黄金時代」に塗り替えることに成功した。

ただ、今後のフィリピンを黄金時代に導くには、インフレや新型コロナなど数々の現実的な課題に向き合わなければならない。それでも、今年1~3月期の成長率が8.3%と好調な経済を引き継げることは大きな利点だ。

新政権にはドゥテルテ前大統領の影が色濃く残る。副大統領を務めるのはドゥテルテの娘のサラ。マルコスは前政権の進めた薬物取り締まりの継続も表明している。

内政は現状維持でも、外交は変化がありそうだ。米政府は、ドゥテルテ時代の対米敵対姿勢が和らぎ、中国とは距離を置くことを期待する。

それでも、大統領就任式に王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席を派遣した中国に比べ、アメリカはハリス副大統領の夫ダグラス・エムホフを派遣するにとどめるなど、慎重な姿勢だ。

From Foreign Policy Magazine

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

株安で押し目狙い、アジアの個人投資家 エネルギーシ

ビジネス

英国債と英ポンドが急落、年内利上げを織り込み直す

ワールド

ベルギーのシナゴーグで爆発、負傷者なし 反ユダヤ主

ワールド

NATO、北極圏演習を開始 2万5000人参加
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ルートとは?...スクワットの真実
  • 2
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗雲...専門家「イランの反撃はこれから」「報道と実態にズレ」
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    「溶けた金属のよう...」 ヨセミテ国立公園で「激レ…
  • 5
    大江千里が語るコロナ後のニューヨーク、生と死がリ…
  • 6
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 7
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 8
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 9
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 10
    最後のプリンスが「復活」する日
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 5
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 10
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中