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ウクライナ情勢

ロシアが化学兵器使用ならNATOの介入検討必要=ポーランド大統領

2022年3月14日(月)11時33分
ポーランドのドゥダ大統領

ポーランドのドゥダ大統領は3月13日、ロシアがウクライナで化学兵器を使用すれば状況は一変し、北大西洋条約機構(NATO)は対応を真剣に検討する必要が出てくるとの考えを示した。10日、ワルシャワで代表撮影(2022年 ロイター)

ポーランドのドゥダ大統領は13日、ロシアウクライナで化学兵器を使用すれば状況は一変し、北大西洋条約機構(NATO)は対応を真剣に検討する必要が出てくるとの考えを示した。英BBCテレビのインタビューで述べた。

ロシアのプーチン大統領が化学兵器を使用した場合、NATOにとってレッドライン(越えてはならない一線)となり、介入を迫られるかとの質問に対し「プーチン氏が大量破壊兵器を使用すればゲームチェンジャーになる」と回答。

「NATOと米国が率いるその指導者らは当然、どう対応するか真剣に検討することが必要になる」と述べた。

西側諸国の当局者は11日、ロシアがウクライナ侵攻を正当化するために、攻撃を自演する「偽旗作戦」の一環として化学兵器を使用する可能性があるとの見方を示した。ただ、こうした作戦以外の全般的な攻撃に化学兵器が使用されることを示す兆候はないとした。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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