最新記事

アフガニスタン

タリバン批判報道をしてきた現地ジャーナリストが窮地に

American Newspapers Ask Biden for Evacuation Of Journalists From Kabul

2021年8月17日(火)14時41分
キャサリン・ファン

ワードは15日、「彼らは何年も、勇敢な、素晴らしい報道を行ってきた。だが今は、それを理由にタリバンから報復を受けるかもしれない。もう仕事を続けることはできないだろうという大きな不安に直面している」と指摘。現時点でタリバンは欧米のジャーナリストを標的にはしていないように見えるとも述べたが、ライアンがバイデン政権に送ったメールは、現地の記者たちを取り巻く状況が、急激に変わる可能性があることを示唆している。

国境なき記者団(RSF)によれば、アフガニスタンでは2021年に入ってから、これまでに少なくとも3人の現地女性ジャーナリストが殺害されている。RSFのクリストフ・デロワール事務局長は7月に、米軍の撤退は「情報の空白状態、およびジャーナリズムが縮小または完全に消滅する事態」を引き起こすことになると警告していた。

カブールの混乱に対処するよう、バイデン政権に対する圧力が高まっていることを受けて、バイデンはアフガニスタン情勢について演説。「予想以上のスピードで事態が推移した」と見通しが甘かったことを認める一方で、米軍の撤退は「正しい判断だった」として、アメリカの方針に変わりはないと強調した。

ニューズウィークはアフガニスタン情勢についてホワイトハウスにコメントを求めたが、本記事の執筆時点で返答は得られていない。

*記事のコメント上位には、以下のように否定的な意見が目立つ。「アメリカ人は助けるが、外国人は助ける必要はない。彼らは自分で武器を取って国を守るべきだった」「ジャーナリストはだめだ。彼らはバイデンのために嘘をついてきた」「彼らを救出するのは政府ではなくメディア会社の仕事だ」

ニューズウィーク日本版 トランプの大誤算
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年4月14号(4月7日発売)は「トランプの大誤算」特集。国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン、サウジ・ジュベイルの石化コンビナート攻撃 

ワールド

トランプ氏、イランに「文明消滅」警告 改めて期限内

ワールド

トルコのイスラエル総領事館前で銃撃戦、 犯人1人死

ワールド

高市首相「年を越えて石油確保」、補正考えず 予算成
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 4
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 5
    「王はいらない」800万人デモ トランプ政権への怒り…
  • 6
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 7
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 8
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 9
    地面にくねくねと伸びる「奇妙な筋」の正体は? 飛行…
  • 10
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 3
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 8
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 9
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 10
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中