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中国国防省、台湾をけん制「独立は戦争を意味する」

2021年1月29日(金)08時55分

中国国防省は台湾海峡における最近の軍事活動について、外国勢力による干渉や台湾独立を支持する勢力による挑発への対応であり、「(台湾)独立は戦争を意味する」と表明した。写真は2020年11月、北京で撮影(2021年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

[北京 28日 ロイター] - 中国国防省は28日、台湾海峡における最近の軍事活動について、外国勢力による干渉や台湾独立を支持する勢力による挑発への対応であり、「(台湾)独立は戦争を意味する」と表明した。

中国軍機が台湾の防空識別圏に侵入するケースが増えているとの台湾の報告について質問を受けた国防省報道官が、月例会見で明らかにした。

中国は、台湾が正式な独立宣言に向けて動いているとして警戒を強めている。

中国国防省報道官はこの日の会見で、台湾は分離することのできない中国の一部だと強調。「台湾海峡における中国人民解放軍の軍事活動は、同海峡を巡る現在の安全保障の状況に対応し、国家の主権と安全保障を守るために必要な行動」との考えを示した。

その上で「『台湾独立』を目指す勢力による外的介入や挑発に対する厳正な対応だ」とした。

報道官は、台湾の「一握りの」人々が台湾独立を志向しているとし「『台湾独立』派に警告する。火遊びをする者はやけどする。『台湾独立』は戦争を意味する」と語気を強めた。

中国はこれまでも台湾に対する武力行使を否定しない姿勢を示してきたが、ここまで語気を強めるのは異例。

台湾で対中政策を所管する大陸委員会は、主権の尊重、自由と民主主義の堅持に対する台湾の決意を中国は過小評価するべきでないと表明した。

米国はトランプ前政権下で、武器輸出や政府高官の訪問などを通して台湾を支援。バイデン新政権も台湾に対する「強固」なコミットメントを改めて示している。

米国防総省のカービー報道官は、記者会見で中国国防省の発言について問われると、中国と台湾の緊張が「衝突のようなことにつながる理由」はないと言明。その上で、台湾の自衛を米国として支援する立場を改めて強調した。

*内容を追加しました。



[ロイター]


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