最新記事

感染症対策

ファイザー、年内のコロナワクチン生産目標を半減 供給網の課題が一因

2020年12月4日(金)09時44分

米ファイザーが新型コロナウイルスワクチンの年内の生産目標を引き下げた背景には供給網を巡る課題があったことが明らかになった。写真はファイザーのロゴとワクチンのイメージ。10月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

米ファイザーが新型コロナウイルスワクチンの年内の生産目標を引き下げた背景には供給網を巡る課題があったことが、同社の広報担当者の話で明らかになった。

ファイザーはここ数週間に、年内のコロナワクチン生産は5000万回投与分になるとの見通しを示した。従来は1億回分の生産を目指していた。同社のワクチンは2回の投与が必要なため、5000万回の投与は2500万人分。

同社の広報担当は「原料の供給網を拡充するのに予想よりも時間がかかった」と明らかにした。また、臨床試験の結果が想定よりも遅く出たことも生産見通しを引き下げた理由だとした。

広告

さらに、同社の生産ラインの改良が完了し、ワクチンの最終製品の生産を急ピッチで進めていると述べた。

生産目標引き下げの要因については米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が最初に報じていた。同紙によると、ファイザーのワクチン開発に直接関わる関係者は調達した原料の「初期の数回分が基準を満たさなかった」ため、生産の遅れにつながったと述べた。

ファイザーは11月にコロナワクチンの緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に申請した。米当局者らは月内に許可が下りるとの見方を示している。米政府はFDAから初のワクチン緊急使用許可が下り次第、まず640万回分を全米に配送する計画だ。

英当局は既にファイザーが独ビオンテックと共同開発した新型コロナワクチンの緊急使用を承認した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・コロナが改めて浮き彫りにした「毛皮工場」の存在
・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力



ニューズウィーク日本版 BTS再始動
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月31号(3月24日発売)は「BTS再始動」特集。7人の「完全体」で新章へ、世界が注目するカムバックの意味 ―光化門ライブ速報―

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB、金利据え置き「当面」必要となる可能性=バー

ワールド

イラン、「非敵対船舶」ホルムズ通過容認も 国連に書

ワールド

英アームが初の自社製半導体、エージェントAIに対応

ビジネス

米国株式市場=反落、イラン情勢巡り懸念と期待交錯
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆保険」を達成した中国の医療保険の実態とは
  • 2
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 3
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下位になった国はどこ?
  • 4
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 5
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 6
    スペイン王室、王妃と王女の装いに見る「母から娘」…
  • 7
    「買ったら高いじゃん?」アカデミー賞会場のゴミ箱…
  • 8
    「日本人のほうが民度が低い」を招いてしまった渋谷…
  • 9
    表情に注目...ニコール・キッドマン、大富豪夫妻から…
  • 10
    イラン戦争、トランプを泥沼に引きずり込む「5つの罠…
  • 1
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 2
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 9
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 10
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中