トランプ大統領はQアノンを拒否しておらず、時には愛国的だと称賛し、Qアノン関連のコンテンツを頻繁にリツイートしている。

だが、一部の共和党関係者はQアノンを公然と非難。共和党の元下院議長ポール・ライアン、ジョン・ベイナー両氏と働いていたブレンダン・バック氏は「陰謀論を受け入れるような政党であり続けてはならない」と語った。

グリーン氏に居場所はあるか

共和党のケビン・マッカーシー下院院内総務も8月、フォックス・ニュースで「共和党にはQアノンの居場所はない」と、Qアノンを公然と非難。

ただ、ジョージア州の選挙区に出馬しているグリーン氏については、Qアノンと距離を置いており、チャンスを与えるべきだとケーブルチャンネル「Cスパン」に語っている。

政治サイトのポリティコによると、グリーン氏は2017年の動画で「悪魔を崇拝する小児愛者の国際陰謀団を排除する一生に一度のチャンスがある」と発言。

共和党の下院議員候補に確定した後は「(Qアノンは)自分の活動の一部ではなかった」とコメントしている。

ただ、下院が採択したQアノン非難決議については「無駄」であり、なぜ極左運動「アンティファ」を非難する決議を採択しないのか、とツイッターに投稿した。

ウエートレスも銃を携帯

コロラド州の選挙区に出馬しているボーバート氏は、Qアノンに同情的な姿勢を示しており、腰にピストルを下げた格好で選挙戦用の写真を撮影した。

同氏は新型コロナウイルス対策の行動規制に違反して、自ら経営するレストランの営業を継続。共和党の予備選では5期務めた下院議員を破った。

ボーバート氏のレストランは「シューターズ・グリル」として知られ、ウエートレスも銃を携帯している。店がある町の名前は「ライフル」だ。

ボーバート氏は5月、保守系のポッドキャストでQアノンについて「もし事実なら、この国にとって本当に素晴らしいことかもしれない」と発言。

共和党候補に確定した後は地元テレビに「自分は(Qアノンの)信奉者ではない」と距離を置く姿勢を示している。

同氏は選挙戦で民主党候補と対決するが、アナリストはこの選挙区では共和党の支持者が多いとの見方を示している。

(Susan Cornwell記者)

[ロイター]
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