最新記事

アメリカ経済

トランプ、大規模コロナ追加対策を支持 2.2兆ドル超受け入れ

2020年10月21日(水)10時54分

トランプ米大統領は20日、米政権と民主党指導部が協議している追加の新型コロナウイルス経済対策を巡り、民主党が求めている2.2兆ドル規模以上の法案を受け入れると述べた。アリゾナ州ツーソンで19日撮影(2020年 ロイター/CARLOS BARRIA)

トランプ米大統領は20日、米政権と民主党指導部が協議している追加の新型コロナウイルス経済対策を巡り、民主党が求めている2.2兆ドル規模以上の法案を受け入れるとし、共和党の上院議員が反対する中、大規模かつ包括的な追加経済対策を支持する考えを示した。

FOXニュースとのインタビューで「民主党よりも大きな対策の実施を望む」と指摘。ムニューシン財務長官と民主党のペロシ下院議長が超党派の合意に達すれば、「全ての共和党員が私に同意するわけではないが、賛同するだろう」とし、共和党のマコネル上院院内総務からの支持が得られるとした。

また、主に民主党の支持を得た法案を喜んで受け入れると述べた。

米大統領選が行われる11月3日より前に追加経済対策法案が議会を通過するためには20日までに超党派で合意する必要がある。ホワイトハウスが1.8兆ドル規模の法案を提案している一方、ペロシ氏は2.2兆ドル規模を求めている。

一方、上院共和党は2兆ドル近い追加経済対策に繰り返し反対を表明。代わりに小規模な対策に焦点を当てており、20日の中小企業支援策の提出に向け準備を進めている。

上院共和党指導部メンバーのジョン・スーン議員は19日、大規模かつ包括的な追加経済対策に対し、上院共和党から十分な支持を得るのは「難しいだろう」と述べた。

ムニューシン長官とペロシ議長は追加経済対策を巡り、20日に再び協議する予定。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・ロシア開発のコロナワクチン「スプートニクV」、ウイルスの有害な変異促す危険性
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ

ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本のCEO
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年7月1日号(6月24日発売)は「世界が尊敬する日本のCEO」特集。不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者……その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル・イランの停戦発効、トランプ氏「違反しな

ワールド

米北東部と中西部、猛暑で列車運行などに支障 体感温

ワールド

インド、対米通商交渉で国益保護を最優先=商工省高官

ワールド

EU、米との関税交渉で政策決定権放棄せず=欧州委員
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり得ない!」と投稿された写真にSNSで怒り爆発
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 6
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 7
    EU、医療機器入札から中国企業を排除へ...「国際調達…
  • 8
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 9
    「水面付近に大群」「1匹でもパニックなのに...」カ…
  • 10
    イスラエル・イラン紛争はロシアの影響力凋落の第一…
  • 1
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 2
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 8
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 9
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 10
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中