最新記事

アメリカ政治

「米コロナ致死率は世界最低」と繰り返すトランプの虚言癖

Trump Falsely Insists U.S. Has 'Lowest Mortality Rate' From Coronavirus

2020年7月20日(月)17時45分
ジェイソン・レモン

トランプはウォレスに対し、アメリカ政府のコロナ危機への対応の責任は最終的には自分にあると述べた。その一方でトランプは、一部の州では知事の対応に問題があったとの見方を示した。

「すべての責任は常に私にある。なぜなら私の(大統領という)職は最終的にはそういうものでもあるからだ。私はすべての人の司令塔にならねばならない」とトランプは述べた。「うまく対処した知事たちもいたが、対応がまずかった知事もいる。本来あるべき物資がなかった。私はすべての人に(物資を)供給した」

トランプの主張にウォレスがデータを上げて反論したのは致死率の問題だけではない。トランプは、民主党の大統領候補であるジョー・バイデン前副大統領が警察への予算打ち切りや警察組織の解体を求めていると、事実と異なる主張を行った。だが実際は、バイデンは警察の改革はある程度支持しているものの、彼にせよ民主党議員の多くにせよ、警察予算の打ち切りまでは支持していない。

「それにバイデンは、警察予算の打ち切りを求めている」とトランプは言った。

これに対しウォレスは「そんなことはしていない」と応じた。

反論にイライラ、墓穴を掘る場面も

トランプはいらだった様子になり、バイデンが民主党の予備選でライバルだった左派のバーニー・サンダース上院議員とともに政策目標をまとめたことをやり玉に挙げた。これについてもウォレスは、政策目標では「警察予算の打ち切りに関して何も触れられていない」と反論した。

するとトランプは、政策目標の文書をこの場でチェックしようと言いだした。ウォレスによればその結果、トランプは「自らの考えと異なる点を多く」見つけたものの、この中に警察予算の打ち切りや警察組織の解体に関する記述は一切含まれていなかったという。

(翻訳:村井裕美)

【関連記事】
銀河系には36のエイリアン文明が存在する?
カナダで「童貞テロ」を初訴追──過激化した非モテ男の「インセル」思想とは
昆虫食はすでに日常 カナダの大手スーパー「コオロギ粉」全国販売開始
セックスドールに中国男性は夢中

20200728issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年7月28日号(7月21日発売)は「コロナで変わる日本的経営」特集。永遠のテーマ「生産性の低さ」の原因は何か? 危機下で露呈した日本企業の成長を妨げる7大問題とは? 克服すべき課題と、その先にある復活への道筋を探る。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

英、イランから職員一時退避 安保懸念で

ビジネス

米PPI、1月は前月比0.5%上昇 伸びは予想上回

ビジネス

ニデック、不正会計疑惑巡る第三者委の調査報告書受領

ワールド

パキスタンとアフガニスタンの衝突再燃、周辺国や中ロ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力空母保有国へ
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石が発見される...ほかの恐竜にない「特徴」とは
  • 4
    ウクライナが国産ミサイル「フラミンゴ」でロシア軍…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    がん治療の限界を突破する「細菌兵器」は、がんを「…
  • 7
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 8
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 9
    トランプがイランを攻撃する日
  • 10
    習近平による軍部粛清は「自傷行為」...最高幹部解任…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 3
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 6
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 7
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 8
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 9
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中