最新記事

投資

バフェットが米航空株をすべて売却、「私のミスだった」

Coronavirus Market: Warren Buffett Unloads His Entire Holdings In U.S. Airlines Stocks At A Loss

2020年5月7日(木)14時15分
パラシュ・ゴシュ

バフェットは、今でも(手放した)航空各社や航空業界の経営者たちを尊敬していると強調したが、新型コロナウイルスの予想外のパンデミック(世界的な大流行)を受けて、自分の投資テーマを大きく変えざるを得なかったと語った。

「航空株を買った当初は、投資に対して魅力的な見返りがあった」と彼は語った。「だが航空ビジネスについての私の認識が間違っていたことが分かった。4社の優秀なCEOには何の落ち度もない。航空会社のCEOという仕事は本当に大変なのだ」

彼はさらにこう続けた。「私たちは、これらの航空会社の経営に失望したのではない。私たちが株式を買った企業はどこも、経営がしっかりしていた。彼らは多くの正しいことをした。だが航空ビジネスは本当に、とても難しいビジネスなのだ。毎日、何百万という人を相手にしていて、その1%の人にとって何かがうまくいかないと全てがうまくいかなくなる」

バフェットは航空業界の近い将来についても、悲観的な見通しを示した。

「人々が3~4年後に、昨年までと同じくらい飛行機に乗るかどうか分からない」と彼は語り、航空各社は巨額の負債を抱えることになって、それが企業利益や株主の利益にも打撃をもたらすだろうと警告した。

「今回手放した4つの航空会社はいずれも、少なくとも100億ドルか120億ドルの借り入れを行うことになるだろう」と彼は語った。「借り入れをしたら、それを一定期間のうちに企業利益から返済していかなければならない。自社株や自社株購入権を売却しなければならないケースも出てくるだろう。そうなれば企業価値は損なわれてしまう」

バークシャーの決定を受けて、デルタ航空は「バフェット氏とバークシャーのチームには、多大な尊敬の念を抱いている」とコメントした。

20050512issue_cover_150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トランプ米大統領、クレジットカード金利に10%の上

ビジネス

関税返還となった場合でも米財務省には十分な資金=ベ

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米雇用統計予想下回る 円は

ワールド

米、ベネズエラと連携し石油タンカー拿捕=トランプ氏
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    「不法移民からアメリカを守る」ICEが市民を射殺、証…
  • 6
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 7
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 8
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 9
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 10
    美男美女と話題も「大失敗」との声も...実写版『塔の…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 8
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 9
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 10
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中