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感染爆発

米当局、新型コロナウイルスの「死者ピーク週」を警戒

2020年4月7日(火)01時49分

米当局者は、国内の新型コロナウイルス感染による死者数がイタリアやスペインに加速的に近づいており、「死者数がピークになる週」を迎えると警戒感を示した。ニューヨークで撮影(2020年 ロイター/BRENDAN MCDERMID)

米当局者は、国内の新型コロナウイルス感染による死者数がイタリアやスペインに加速的に近づいており、「死者数がピークになる週」を迎えると警戒感を示した。

ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策本部メンバー、ブレット・ギロイル医師は6日、ABCのテレビ番組「グッド・モーニング・アメリカ」で、「入院や集中治療室(ICU)、そして残念ながら死者数でもピークとなる週を迎えるだろう」と指摘。特にニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット、デトロイトに警戒するよう呼び掛けた。

アダムス米公衆衛生局長官も5日、新型コロナの感染拡大が「真珠湾攻撃や米同時多発攻撃のようになるだろう」と警告した。

米国で5日までに確認された新型コロナ感染者は33万6000人超。ロイターの集計によると、米国の感染者数はスペインやイタリアの約2倍で世界トップ。1日当たりの死者数でも約2倍となっており、米国の死者数は5日に1144人増えて9573人となった。

米政府が3月23─27日に323カ所の病院を対象に実施した調査によると、米国全土の病院が設備や医療従事者の不足など「重大な課題」に直面しており、検査や治療に関しても感染者急増への対応力は不十分で、医師や看護師の精神的な負担につながっているという。

[ワシントン ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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