最新記事

新型コロナウイルス

習近平「新型肺炎防止策は行き過ぎ」 当局者に抑制指示、経済活動への影響軽減へ

2020年2月11日(火)17時00分

中国の習近平国家主席は先週、地方当局の高官に対し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ取り組みは行き過ぎており、国内経済に悪影響をもたらしていると警告した。写真は10日、新型コロナウイルスによる肺炎患者の治療が行われている北京の病院などを視察した習近平国家主席。新華社提供(2020年 ロイター)

関係筋によると、中国の習近平国家主席は先週、地方当局の高官に対し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ取り組みは行き過ぎており、国内経済に悪影響をもたらしていると警告した。その数日後に中国政府は経済への影響を軽減する措置を発表した。

関係筋2人がロイターに明らかにしたところによると、習氏は感染拡大に関する国家発展改革委員会(発改委)などの報告書を見た後、3日に開かれた共産党政治局常務委員会の会合で地方当局者に対し、感染拡大防止のための一部の措置は経済に悪影響をもたらしていると指摘した。

そのうえで「さらに制限するような措置」は控えるよう求めたという。

ウイルスの発生源とされる湖北省武漢市以外でも学校・工場の閉鎖や道路や鉄道の封鎖などの措置が取られている。習氏はこうした措置の一部は実際的ではなく、市民に不安を植え付けているとの見方を示したという。

国営新華社は3日の政治局常務委員会の会合について、新型コロナウイルスの感染拡大は「中国の制度や統治能力への大きな試練」だと報道。また「党委員会やあらゆるレベルの政府は今年の経済・社会発展目標を達成するよう求められた」と伝えた。

3日の会合後、中国人民銀行(中央銀行)は景気支援策を強化すると表明。発改委は先週末の会見で、食品や医薬品など「重要産業」を中心に企業や工場に業務再開を促していると明らかにした。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20200218issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年2月18日号(2月12日発売)は「新型肺炎:どこまで広がるのか」特集。「起きるべくして起きた」被害拡大を防ぐための「処方箋」は? 悲劇を繰り返す中国共産党、厳戒態勢下にある北京の現状、漢方・ワクチンという「対策」......総力レポート。


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

最近の急速なウォン安・円安、深刻な懸念共有=日韓対

ワールド

米戦略石油備蓄の第1弾、来週末までに供給 8600

ビジネス

日立とGEベルノバ、東南アジアで小型モジュール炉導

ワールド

米商務省、AI半導体輸出の新規則案を撤回 公表から
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 2
    有人機の「盾」となる使い捨て無人機...空の戦いに革命をもたらす「新世代ドローン」とは?
  • 3
    イラン攻撃のさなか、トランプが行った「執務室の祈祷」を中国がミーム化...パロディ動画が拡散中
  • 4
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 5
    ファラオが眠る王家の谷に残されていた「インド系言…
  • 6
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 7
    ホルムズ封鎖で中国動く、イランと直接協議へ
  • 8
    機内で「人生最悪」の経験をした女性客...後ろの客の…
  • 9
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 10
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 8
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 9
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 10
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中