最新記事

感染症

韓国、新型ウイルス死者5人感染者602人に 文在寅、警戒レベル最高「深刻」に格上げ 

2020年2月23日(日)17時20分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

韓国・春川で新型コロナウイルスの感染者が病院に搬送されている。REUTERS

韓国での新型コロナウイルス感染が拡大、連日新規感染者が倍増する事態となっている。

23日、韓国中央防疫対策本部は、前日からの新らたな新型コロナウイルス感染者が169人確認され、3人の死亡が確認されたと発表した。これで、これまでの総計は感染者は602人、死者5人となった。聯合ニュースなどが伝えた。

感染者169人のうち142人が、大邱・慶尚北道地域の居住者。このうち83人が集団感染が発生した大邱市の新興宗教団体「新天地イエス教会」の関係者だという。一方で、これまでの死者5人のうち3人は、慶尚北道清道郡のテナム病院から出ている。この病院は精神科の閉鎖病棟ということで、院内感染により免疫力の弱い患者たちの間で急速に感染が広がったとみられており、現在までに111人の感染が確認されている。

こうした事態を受けて文在寅大統領は、警戒レベルをそれまでの「警戒」から「深刻」に引き上げることを発表した。

23日、政府ソウル庁舎で開かれた新型コロナウイルス政府対策会議で文大統領は、「新型コロナウイルスの事態が重大な分水嶺を迎えた。 今から何日かが非常に重要な峠になる。政府と自治体、防疫当局と医療陣、さらには地域住民と全国民が一体になって総力対応しなければならない重大な時だ」「国民の皆さんは過度な不安を捨て、政府の措置を信頼して協力してほしい。 全国民が自信をもって一緒にすれば勝利することができる。信頼と協力がウイルスとの戦いに勝つ道だ」と国民に呼びかけた。


【関連記事】
・「マスクは今週1億枚を供給、来月には月産6億枚体制へ」=菅官房長官
・新型ウイルス世界各地で感染広がる WHO「封じ込め逸すれば深刻な問題に」 
・感染者2200万人・死者1万人以上 アメリカ、爆発的「インフル猛威」のなぜ



20200225issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年2月25日号(2月18日発売)は「上級国民論」特集。ズルする奴らが罪を免れている――。ネットを越え渦巻く人々の怒り。「上級国民」の正体とは? 「特権階級」は本当にいるのか?

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルとハマス、合意違反と非難応酬 ラファ検問

ビジネス

再送ネクスペリア巡る経済安保懸念が波紋、BMW「供

ビジネス

再送-IMF専務理事「貿易を成長の原動力に」、世界

ビジネス

ウォラーFRB理事、入手可能なデータは雇用低迷示唆
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 2
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道されない、被害の状況と実態
  • 3
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口減少を補うか
  • 4
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇…
  • 5
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 6
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 7
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 8
    【クイズ】アメリカで最も「死亡者」が多く、「給与…
  • 9
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 10
    間取り図に「謎の空間」...封印されたスペースの正体…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中