最新記事

中南米

「ブラジルのトランプ」も醜聞で苦戦中

2019年7月17日(水)18時10分
ウェスリー・ドカリー

相次ぐ不祥事がポピュリスト大統領の命取りに? ADRIANO MACHADOーREUTERS

<進まない景気対策や度重なるスキャンダル、人気低迷も自業自得のブラジル大統領>

差別的言動で「ブラジルのトランプ」とも呼ばれる元軍人大統領ボルソナロの支持率が伸び悩んでいる。7月の世論調査では、ボルソナロの政権運営について「悪い」「最悪」と答えた人の合計は33%に上り、4月の30%から上昇。「良い」「最高」の33%と並んだ。

支持率低迷の背景には進まない景気対策と年金制度改革がありそうだ。ボルソナロはエコノミストのパウロ・ゲデスを経済相に起用したが、財源不足が深刻な年金の改革は進展せず、失業率も高いままだ。

1月の発足以来、政権が醜聞続きであることも要因だろう。地元メディアのインターセプトはセルジオ・モロ法務・公安相が判事時代、政界スキャンダルの捜査に不適切に介入した疑惑を報道。当時支持率トップのルラ元大統領はこの事件で収監され大統領選に出馬できず、結果的にボルソナロは当選を助けられた形となった。

大統領の息子フラビオに関しても銀行口座の不審な取引などを当局が捜査している。不祥事続きもトランプ米大統領ばりだ。

<本誌2019年7月23日号掲載>

20190723issue_cover-200.jpg
※7月23日号(7月17日発売)は、「日本人が知るべきMMT」特集。世界が熱狂し、日本をモデルとする現代貨幣理論(MMT)。景気刺激のためどれだけ借金しても「通貨を発行できる国家は破綻しない」は本当か。世界経済の先行きが不安視されるなかで、景気を冷やしかねない消費増税を10月に控えた日本で今、注目の高まるMMTを徹底解説します。


ニュース速報

ワールド

豪首相、雇用創出の必要性強調 ビクトリア州は観光業

ワールド

全ての都道府県での緊急事態宣言解除を諮問=西村再生

ビジネス

米テスラ、LFP電池搭載「モデル3」生産を中国政府

ビジネス

ルノー、政府支援受けるなら海外生産能力の増強停止を

MAGAZINE

特集:コロナ特効薬を探せ

2020-5・26号(5/19発売)

新型コロナウイルスとの闘いを終わらせる治療薬とワクチン開発の最前線をルポ

人気ランキング

  • 1

    過激演出で話題のドラマ、子役2人が問題行動で炎上 背景には韓国の国民性も?

  • 2

    東京都、新型コロナウイルス新規感染14人に急増 緊急事態宣言解除の目安、3項目中2項目が基準下回る

  • 3

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 4

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言し…

  • 5

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいってい…

  • 6

    新型コロナよりはるかに厄介なブラジル大統領

  • 7

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

  • 8

    新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(2…

  • 9

    新型バイクにまたがるドイツ警官が立ち向かう相手は?

  • 10

    中国人も日本メディアを見ています

  • 1

    過激演出で話題のドラマ、子役2人が問題行動で炎上 背景には韓国の国民性も?

  • 2

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいっている不思議

  • 3

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 4

    カナダで「童貞テロ」を初訴追──過激化した非モテ男…

  • 5

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言し…

  • 6

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

  • 7

    韓国でまたも「慰安婦問題」 支援団体の不正会計疑…

  • 8

    反ワクチン派がフェイスブック上での議論で優勢とな…

  • 9

    ビリー・アイリッシュと村上隆のコラボがアメリカで…

  • 10

    「新型ウイルスは実験室で生まれた可能性もある」と…

  • 1

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 2

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言したウイルス映画が語ること

  • 3

    金正恩「死んだふり」の裏で進んでいた秘密作戦

  • 4

    スズメバチが生きたままカマキリに食べられる動画が…

  • 5

    過激演出で話題のドラマ、子役2人が問題行動で炎上 …

  • 6

    優等生シンガポールの感染者数が「東南アジア最悪」…

  • 7

    コロナ禍で露呈した「意識低い系」日本人

  • 8

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいってい…

  • 9

    ロックダウンは必要なかった? 「外出禁止は感染抑…

  • 10

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2020年5月
  • 2020年4月
  • 2020年3月
  • 2020年2月
  • 2020年1月
  • 2019年12月