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人権問題北朝鮮失踪外交官の娘が本国送還か イタリア政府が確認、拷問の恐れも
イタリア外務省は、北朝鮮の駐イタリア大使代理が昨年からローマで行方不明となっている問題を巡り、大使代理の娘が本国に送還されていたことを確認した。イタリアの外務次官は、大使代理の娘が北朝鮮で拷問を受けている恐れがあるとし、イタリア政府は保護すべきだったと述べた。写真はイタリアの北朝鮮大使館で今年1月撮影(2019年 ロイター/Alessandro Bianchi)
イタリア外務省は20日、北朝鮮の駐イタリア大使代理が昨年からローマで行方不明となっている問題を巡り、大使代理の娘が本国に送還されていたことを確認した。
駐イタリア大使代理だった北朝鮮の外交官チョ・ソンギル氏は昨年11月、妻と共に大使館を出た後、行方が分からなくなっている。韓国メディアは、チョ氏が西側の国への亡命を求めていると報じていた。
イタリア外務省によると、北朝鮮は12月5日にイタリア外務省に対し、チョ氏が11月10日に妻と共に大使館を後にしたことを受け、14日に娘を本国に送還したと通知した。
2016年に脱北した太永浩(テ・ヨンホ)元駐英公使は今週ソウルで記者団に対し、チョ氏がローマの大使館を抜け出す際に娘を連れて行くことができなかったと語った。さらに、北朝鮮が間もなくチョ氏の娘を平壌に送還したとする北朝鮮の情報筋から入手した情報を明らかにした。
イタリア外務省の発表に先立ち、ディステファーノ外務次官はフェイスブックへの投稿で、チョ氏の娘がローマで連れ去られ、平壌に送還されたとの報道について、「事実が確認されれば、かつてない重大な問題」で、この問題に関与したものは「責任を問われる」と言明した。
同外務次官は、チョ氏の娘が北朝鮮で拷問を受けている恐れがあるとし、イタリア政府は保護すべきだったと述べた。
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