最新記事

日ロ関係

ロシアのペスコフ大統領報道官「日ロ平和条約、早期締結は困難」

2019年1月22日(火)09時24分

1月21日、ロシア政府は、日本との平和条約締結もしくは北方領土問題の解決が早期に可能との見解を否定した。写真はロシアのプーチン大統領。クレムリンで15日、代表撮影(2019年 ロイター)

ロシア政府は21日、日本との平和条約締結もしくは北方領土問題の解決が早期に可能との見解を否定した。安倍晋三首相は、22日にモスクワでプーチン大統領との首脳会談を予定している。

ロシア政府は、同国と日本はいずれも国益を手放す可能性はないものの、条約締結の難しさについて皆が現実的になるべきだと警告。交渉はまだ初期段階だとした。

同国のペスコフ大統領報道官は、安倍首相が「2島返還」が確約されれば平和条約を締結する方向で検討していると共同通信が政府関係筋の話として報じたことについての質問にはコメントを控え、「あすの協議を待とう」と述べるにとどめた。

ただ、報道官は「皆に対して現実的になり、両国の国益を絶えず尊重しながら解決策を探るべきだという事実から前進するよう改めて求める」と主張した。

[モスクワ 21日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

202310036issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2023年10月3日号(9月26日発売)は「日本化する中国経済」特集。バブル崩壊危機/デフレ/通貨安/若者の超氷河期……失速する中国経済が世界に不況の火種をまき散らす

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ワールド

アングル:「ロシアは守ってくれなかった」、アルメニ

ビジネス

ユーロ圏インフレ率、9月は2年ぶり低水準 ECBの

ビジネス

補正予算案「臨時国会に提出したい」 岸田首相が表明

ビジネス

英GDP第2四半期、コロナ前1.8%上回る 前期比

今、あなたにオススメ

MAGAZINE

特集:日本化する中国経済

特集:日本化する中国経済

2023年10月 3日号(9/26発売)

バブル崩壊危機/デフレ/通貨安/若者の超氷河期......。失速する中国経済が世界に不況の火種をまき散らす

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    黒海艦隊「提督」の軽過ぎた「戦死」の裏に何があったのか

  • 2

    本物のプーチンなら「あり得ない」仕草......ビデオに映った不可解な行動に、「影武者説」が再燃

  • 3

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗組員全員死亡説も

  • 4

    NATO加盟を断念すれば領土はウクライナに返す──ロシ…

  • 5

    巨大なクマを飼い猫が撃退! 防犯カメラが捉えた「…

  • 6

    ワグネル傭兵が搭乗か? マリの空港で大型輸送機が…

  • 7

    日本は不況の前例ではなく「経済成長の手本」。中国…

  • 8

    「盗んだバイクで走り出すって......あり得ない」  Z…

  • 9

    ウクライナ軍の捕虜になったロシア軍少佐...取り調べ…

  • 10

    「この国の恥だ!」 インドで暴徒が女性を裸にし、街…

  • 1

    黒海艦隊「提督」の軽過ぎた「戦死」の裏に何があったのか

  • 2

    最新兵器が飛び交う現代の戦場でも「恐怖」は健在...「スナイパー」がロシア兵を撃ち倒す瞬間とされる動画

  • 3

    本物のプーチンなら「あり得ない」仕草......ビデオに映った不可解な行動に、「影武者説」が再燃

  • 4

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗…

  • 5

    マイクロプラスチック摂取の悪影響、マウス実験で脳…

  • 6

    これぞ「王室離脱」の結果...米NYで大歓迎された英ウ…

  • 7

    「ケイト効果」は年間1480億円以上...キャサリン妃の…

  • 8

    ウクライナ軍の捕虜になったロシア軍少佐...取り調べ…

  • 9

    ロシア黒海艦隊、ウクライナ無人艇の攻撃で相次ぐ被…

  • 10

    J.クルーのサイトをダウンさせた...「メーガン妃ファ…

  • 1

    イーロン・マスクからスターリンクを買収することに決めました(パックン)

  • 2

    黒海艦隊「提督」の軽過ぎた「戦死」の裏に何があったのか

  • 3

    <動画>ウクライナのために戦うアメリカ人志願兵部隊がロシア軍の塹壕に突入

  • 4

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗…

  • 5

    コンプライアンス専門家が読み解く、ジャニーズ事務…

  • 6

    「児童ポルノだ」「未成年なのに」 韓国の大人気女性…

  • 7

    サッカー女子W杯で大健闘のイングランドと、目に余る…

  • 8

    「これが現代の戦争だ」 数千ドルのドローンが、ロシ…

  • 9

    「この国の恥だ!」 インドで暴徒が女性を裸にし、街…

  • 10

    ロシア戦闘機との銃撃戦の末、黒海の戦略的な一部を…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中