最新記事

朝鮮半島

米空母ロナルド・レーガンが日本海で韓国軍と合同演習、北朝鮮に圧力

2017年10月20日(金)08時00分

10月19日、韓国との合同軍事演習に参加している米原子空母ロナルド・レーガンが19日、訓練の様子を報道陣に公開した。(2017年 ロイター/Tim Kelly)

韓国との合同軍事演習に参加している米原子空母ロナルド・レーガンが19日、訓練の様子を報道陣に公開した。レーガンはこの日、朝鮮半島近くの海域を約160キロ航行。艦載機のF18戦闘機がおよそ90回離発着を繰り返した。

米韓は北朝鮮の挑発行動をけん制するため、16日から演習を開始。乗員5000人の米海軍最大の艦艇レーガンを含め、朝鮮半島を挟んで日本海と黄海に40隻の艦艇を展開している。

「北朝鮮の危険かつ挑発的な行為は、世界中を不安にさせている」と、レーガン率いる空母打撃軍の司令官、マーク・ダルトン少将は艦上で記者団に語った。「我々が韓国を防衛する準備は整っている。この演習、さらに他の多くの演習を通じて、そのことをはっきり示している」。

11月5日からトランプ大統領が日中韓などアジアを歴訪する。米領グアムのアンダーセン空軍基地からたびたび飛来するB―1B戦略爆撃機とともに、その直前にレーガンが存在感を見せつけた格好だ。日米韓の外務次官がソウルで北朝鮮問題を協議したタイミングとも重なった。

北朝鮮は演習に反発。戦争に向けた予行練習だと非難している。同国のキム・インリョン国連次席大使は、国連総会の軍縮委員会で、核戦争はいつ起きてもおかしくないなどと発言した。

米韓は20日まで合同訓練を行う。

[米空母ロナルド・レーガン艦上(日本海) 20日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米経済「「対応困難な均衡状態」、今後の指標に方向性

ビジネス

再送MSとエヌビディアが戦略提携、アンソロピックに

ワールド

サウジ、6000億ドルの対米投資に合意 1兆ドルに

ビジネス

米中小企業、26年業績改善に楽観的 74%が増収見
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 10
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中