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欧州仏マクロン大統領、EU改革案を提示 防衛協力やユーロ圏予算創設が柱
9月26日、フランスのマクロン大統領はパリで演説し、欧州連合(EU)改革に向け、加盟国が防衛や移民などの問題でより緊密に連携するとともに、ユーロ圏の共通予算を創設するよう呼び掛けた。代表撮影(2017年 ロイター/Ludovic Marin)
フランスのマクロン大統領は26日、パリで演説し、欧州連合(EU)改革に向け、加盟国が防衛や移民などの問題でより緊密に連携するとともに、ユーロ圏の共通予算を創設するよう呼び掛けた。ただ、実行は容易ではないとみられる。
マクロン氏は約2時間続いた演説のなかで、難民や国境警備、法人税、情報共有、防衛、金融安定を含む広範な問題でEU加盟国間の連携を深化させる必要があると指摘、「欧州再生」が将来を保証する唯一の道筋だと訴えた。
「2020年代初頭までに欧州は共通の介入部隊や防衛予算、行動へのドクトリンを有している必要がある」と強調した。
また、ユーロ圏共通予算の創設にはそれを管理する共同財務相やEUレベルでの議会による強い監視が必要との見解を示した。
マクロン氏は、欧州統合深化に向けた取り組みをともに主導するドイツについて、両国の市場と企業への規制を24年までに完全に統合することを提案した。
ドイツのメルケル首相に関しては、「われわれは欧州について同じ大望を抱いている」と指摘。「ドイツには新たなパートナーシップを提案する。全てにおいてすぐに合意はできないかもしれないが、あらゆることを協議する」とした。
また、ドイツ連邦議会(下院)選挙の結果を受けた連立政権樹立に向けた協議でマクロン氏の提案を考慮に入れることを望むと語った。