最新記事

為替

ポンド、英女性議員銃撃事件で反発 円は堅調維持

2016年6月17日(金)10時01分

 6月14日、終盤のニューヨーク外為市場では、ポンドがユーロやドルに対して反発した。写真はポンド、ドル、円などの各国通貨。1月撮影(2016年 ロイター/Jason Lee)

 終盤のニューヨーク外為市場では、ポンドがユーロやドルに対して反発した。欧州連合(EU)離脱の是非を問う23日の英国民投票を前に、残留支持派の女性議員が銃撃で死亡したことが影響した。

 円は、日銀の金融政策据え置き決定や英国民投票を控えたリスク回避の動きを背景に総じて堅調さを維持。午前中には対ドルで一時1年10カ月ぶりの103円台に上昇したほか、対ユーロで3年半ぶり高値の115円台後半を付け、対ポンドでも3年ぶりの高値となる場面があった。

 英リーズ市近郊で16日、国民投票をめぐる集会準備中に野党・労働党の女性下院議員ジョー・コックス氏が男に銃で撃たれ死亡した。これを受け英国では離脱派、残留派とも運動を中止した。

 ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ・ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェイコブセン氏は、国民投票が迫る中でこうした事態は重大な意味を持つと指摘。ただ、情勢を残留派優位に傾かせるほどの影響力があるかどうかは確信が持てないとしている。

 一方でDRWトレーディングの市場ストラテジスト、ルー・ブライアン氏は「市場参加者はこの事件がEU残留派の優勢を取り戻す要素の1つになり得ると予想している」と話した上で、ポンドが持ち直したのがこれが原因だとの見方を示した。

 スコシアバンクのチーフ通貨ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏も、残留派に同情が集まる展開を投資家が想定している可能性があると述べた。

 終盤のユーロ/ポンドは0.2%安の0.7905ポンド、ポンド/ドルは0.2%高の1.4209ドルだった。

 ドル/円は1.6%安の104.34円、ユーロ/円は1.8%安の117.25円。

 ドル/円 NY終値 104.24/104.25

始値 104.29

高値 104.59

安値 103.77

ユーロ/ドル NY終値 1.1223/1.1229

始値 1.1210

高値 1.1250

安値 1.1131

[ニューヨーク 16日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ウクライナ、ロシア黒海の石油ターミナルなどに長距離

ワールド

カナダ、国産兵器調達を70%に引き上げへ 米依存か

ビジネス

米住宅建設業者指数、2月は36に低下 購入しやすさ

ビジネス

米ワーナー、パラマウントに1週間の交渉期間 上積み
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 2
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 3
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 4
    極超音速ミサイルが通常戦力化する世界では、グリー…
  • 5
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 6
    アメリカが警告を発する「チクングニアウイルス」と…
  • 7
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中