最新記事
考古学

ヘビはどうして「脚を失った」のか?...1億6700万年前の「偽ヘビ」化石が握る、謎を解くカギとは?

Mysterious Jurassic Reptile May Reveal How Snakes Lost Their Legs

2025年10月3日(金)16時08分
マリア・モラヴァ

予測不能な進化の旅

「スカイ島のジュラ紀の化石層は、トカゲを含む多くの現生生物の初期進化を理解するうえで、世界的に重要な場所だ。当時これらの生物は、まさに多様化の初期段階にあった」と語るのは、本研究の共著者でユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの古生物学者スーザン・エバンズ(Susan Evans)氏。

そんなエバンズ氏には、この発見に対する特別な思いがある。彼女は約30年前、パルウィラプトリダエ(Parviraptoridae)という分類群を最初に提唱した古生物学者だが、当時の根拠はごく一部の断片的な化石にすぎなかった。

「わずかなピースだけで完成図を想像しながら組み立てていたジグソーパズルに、何年も経ってから箱のフタが見つかったようなものだった」

また彼女は、ブリュナタイルが示す原始的な特徴と高度に特殊化した構造が混在する「モザイク的な形態」こそが、進化の道筋がいかに予測不能であるかを物語っていると強調した。

頭から尾までの全長はおよそ40センチメートル。ブリュナタイルは、当時の環境では最大級のトカゲのひとつだったと考えられている。

小型のトカゲや初期の哺乳類、さらには幼い恐竜などを捕食し、その生態系で優位な存在だった可能性も高い。ただし、その正確な進化上の位置づけについては、いまだ解明されていない。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア・イラン外相が電話会談、ホルムズ海峡の安全巡

ワールド

中国、中東鎮静化へ活発外交 外相が欧独サウジと相次

ワールド

トランプ氏、ボンディ司法長官解任 エプスタイン疑惑

ワールド

マクロン氏、武力による海峡開放「非現実的」 イラン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 2
    破産申請の理由の4割以上が「関税コスト」...トランプ関税が米国民に与える「破産」の苦しみ
  • 3
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受給年齢」
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 6
    日本の男女の賃金格差は世界でも突出して大きい
  • 7
    先進国が出生数の減少を嘆く必要はない? 「経済的…
  • 8
    「一般市民に敵意なし」...イラン大統領が米国民宛て…
  • 9
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 10
    自国の国旗損壊を罪に問うことの深刻さを考える
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 9
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中